ジーフットは、同社が提供する「ASBeeアプリ」をDearOneのアプリ開発サービス「ModuleApps2.0」を用いてリニューアルしました。同時に、ユーザー行動分析ツール「Amplitude」とMAツール「MoEngage」を導入してデジタルマーケティングを強化。その結果、1年で会員数約106万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は旧アプリの5倍に向上しました。
リニューアル後は、店頭でアプリのダウンロードと会員情報登録を促進しています。さらに、AmplitudeとMoEngageを活用し、ユーザー行動に基づくリアルタイムの施策を実施しました。
新アプリではクーポン施策への反応も向上し、旧アプリと比べクーポンの利用率は約3倍になりました。これはクーポンのリマインドやゲーム性のあるスクラッチ機能の実施によるものです。

ASBeeアプリでは、アプリ内の行動データをAmplitudeで分析し、MoEngageで施策配信を行っています。Amplitudeでは行動ベースでの洞察が得られるようになり、新たな示唆が増えMoEngageを通じた施策実施の回数が向上、ユーザーとの接点も増加しています。
ジーフットのマーケティング・EC事業本部デジタルマーケティングマネージャーの高松良太郎氏は、「アプリのリニューアルとAmplitudeとMoEngageの導入は、データに基づく仮説検証と、店舗が主体的に販促企画に参加でき、創意工夫をして取り組める環境作りを可能にしました」とコメント。今後は店舗データとECデータを統合し、パーソナライズとリピートの促進を目指すという方針を明らかにしています。
今回のケースは、実店舗とデジタルを融合させたオムニチャネル戦略の成功例として注目されます。データ分析と顧客エンゲージメントツールの効果的な活用が、リテール業界におけるデジタル変革の鍵となることを示しています。