株式会社Z Creative Partnersは3月13日、AI検索エンジンにおけるブランドプレゼンスを定量化する独自の評価フレームワーク「VSCA Score」を活用した「AI検索ブランドベンチマークレポート2026」を公開しました。
同レポートは、ChatGPT、Gemini、DeepSeek、DoubaoなどのAI検索プラットフォームにおける消費者の検索・推薦行動データをもとに、業界ごとのブランド可視性・感情評価・競争力・信頼性を定量化した、日本初の本格的なAI検索ブランド評価レポートです。
AI検索利用が急拡大、従来検索は減少傾向
米調査会社Gartnerは2024年、「2026年までに従来の検索エンジンのトラフィックが25%減少する」と予測しました。この予測から約2年を経た現在、AI検索の浸透は日本市場でも急速に進んでいます。
日本リサーチセンター(NRC)の2025年9月調査によると、日本の生成AI利用経験率は38.9%に達し、2023年3月の3.4%から約35ポイント以上増加しました。特にChatGPTの検索利用率は29.7%に達し、検索行動におけるAIサービスの利用者のうち77.6%がChatGPTを使用しています。
さらに注目すべきは、AI検索経由のコンバージョン性能です。海外の複数の調査によると、AI検索経由のコンバージョン率は従来検索の2~3倍、平均購入単価は1.5~2倍高いという結果が出ています。
独自指標「VSCA Score」で4次元評価
同社が独自開発した「VSCA Score(ビスカスコア)」は、AI検索プラットフォーム上でのブランドパフォーマンスを0~100の単一スコアで評価するフレームワークです。VSCAは、ブランドの4つの重要な次元を測定します。
Visibility(可視性・55%)、Sentiment(感情評価・20%)、Competitiveness(競争優位性・15%)、Authority(権威性・10%)の4軸で構成され、重み付けはAHP(階層分析法)による専門家評価に基づき決定されています。
本レポートでは、飲食、小売、金融、旅行、美容・化粧品、家電、自動車など主要業界において、代表的なブランドのVSCA Scoreを算出・比較しています。
GEO時代の新たな課題
従来のSEO(検索エンジン最適化)では、GoogleやYahoo!の検索結果ページでの順位を競いましたが、AI検索時代の新たな最適化手法「GEO(Generative Engine Optimization=生成エンジン最適化)」では、AIの推薦リストに入ること自体が勝負の土俵となります。
しかし、GEOには従来SEOとは根本的に異なる課題があります。再現性の問題(同じ質問を100回しても、AIが同じブランドリストを返す確率は1%未満)、ブラックボックス性(なぜAIがそのブランドを推薦するのか、明確なアルゴリズムが公開されていない)、マルチプラットフォーム(ChatGPT、Gemini、DeepSeekなど、プラットフォームごとに推薦傾向が異なる)といった課題です。
収益への影響を試算
同社が2026年2月に発表した統合収益モデルによれば、VSCA Scoreの各軸が経営成果にどう繋がるかを、第三者研究に基づくエビデンスで示しています。試算例として、年間売上100億円のブランドがVSCA Scoreを65から75(+10ポイント)に改善した場合、AI経由収益+35%、全体収益+5~10億円/年の改善が期待されます。







