アライドアーキテクツ株式会社は、X(旧Twitter)上の投稿データを分析し、買い物場面における生成AI活用の実態調査結果を発表しました。
調査期間は2024年3月~2025年2月(期間①)と2025年3月~2026年2月(期間②)の2期間で、同社のデータプラットフォーム「Kaname.ax(カナメ・エーエックス)」に搭載された特許出願中のAI技術を活用し、SNS上の生活者投稿からCEPs(カテゴリーエントリーポイント)を自動抽出・分析しています。
投稿数が前年比6.4倍に急増
最も注目すべき結果は、X上での買い物相談投稿数が期間①の447件から期間②の2,869件へと、前年比6.4倍に急増した点です。
「ChatGPTに購入の相談をした」「Geminiに買い物を相談している」といった投稿が日常的に見られるようになっており、生成AIが購買意思決定における新たな相談相手として急速に浸透していることが明らかになりました。
成長分野TOP5:「選べない」「迷う」をAIが解決
独自の成長性スコアに基づくランキングでは、1位に「複数の選択肢から自分に合うものを絞り込みたいとき」に「最適な選択を効率的にできる」と感じるケースがランクイン。「ChatGPTに条件を伝えると比較表を作ってくれる」「用途や予算を相談したら候補を3つに絞り込んでくれた」といった声が多数見られ、膨大な選択肢の中から最適解を見つける「選択疲れ」をAIが解消している実態が浮かび上がりました。
2位・3位には「高価な買い物の決断に迷ったとき」が占め、成長性スコアだけでなく実際の投稿ボリュームでも最多となりました。PC・カメラ・車・マンション・ジュエリーなど数万円から数百万円規模の高額商品において、AIが客観的な判断材料と心理的サポートの両方を提供していることが確認されました。「車選びに迷ったらGeminiに相談。理詰めで背中を押してくれる」といった声が象徴的です。
4位・5位には「専門的な商品の購入で迷ったとき」がランクインし、オーディオ機器・カメラレンズ・楽器・専門ソフトウェアなど専門知識が必要な商品でもAI活用が拡大していることが示されました。
日常領域への浸透:前年比10倍超の新規活用場面が続出
前年にはほとんど見られなかった活用場面も急増しています。「体調や健康状態に合わせた商品を選ぶとき」は前年比12.1倍、「衝動買いを防ぎたいとき」は前年比13.7倍、「コーディネートやTPO・体型に合わせた服装を考えるとき」は前年比11.9倍と、いずれも10倍超の伸びを記録しました。
特に衝動買い抑制の場面では、「50万円のギターアンプを買う相談をしたら、ChatGPTに全力で止められた」という声も見られ、「売りたい意図がない」AIが冷静な購買判断を促す相談相手として機能していることが分かります。

