インターネット通販を利用する消費者の75.6%が、商品レビューを「サクラかもしれない」と疑った経験があることが、株式会社スポルアップの調査で明らかになりました。ECショッピングにおけるレビュー不信が、多くの購買者の共通課題となっています。
調査は2026年4月30日、ECアクティブユーザー500名(男女各250名)を対象に実施。2026年3月には6,000名を対象とした予備調査も行われています。
レビューへの不信感から購入を断念した経験がある人は65.4%にのぼります。女性(68.0%)が男性(62.8%)を上回りました。年代別では20代の「よくある」という回答が38.5%と全体比で14.5ポイント高く、若年層ほどサクラレビューへの感度が高い傾向が明らかになりました。一方、60代以上では18.0%にとどまっています。
レビューを信頼できないと感じる理由として最多だったのは「評価が星5ばかり」(64.8%)で、偏った評価分布が疑念の主因となっています。
一方、信頼できると感じる根拠のトップは「否定的な内容も含む詳細なレビュー」(74.6%)でした。EC事業者にとっては、ネガティブなレビューを残すことがかえって信頼獲得につながるという示唆があります。
世帯年収別の分析では、500~600万円層の購入断念率が79.0%と突出して高い結果となりました。また信頼の根拠にも所得格差が見られ、高所得層(1,000~1,200万円)は「写真・動画付きレビュー」重視(75.0%)が低所得層(47.5%)を大幅に上回り、低所得層はショップからの返信(40.0%)を高所得層(11.1%)より重視する傾向があります。
スポルアップはこれらの結果を踏まえ、「信頼の3階層モデル」を提唱しています。全購買者共通の「共通基盤」(否定的内容を含む詳細レビュー)、「物証層」(写真・動画付きレビュー:高所得層・若年層に有効)、「関係層」(ショップの返信・対応:低所得層・シニア層に有効)という3層構造です。
EC事業者への実践的な示唆として、①評価分布の可視化による星5偏重の是正、②ネガティブレビューの意図的な残置、③ターゲットセグメントに応じた施策の使い分けが挙げられます。購買前にレビューを確認する消費者が82.0%(うち「ほぼ必ず確認」47.2%)に達する現在、レビューの信頼性設計はEC事業における重要な競争軸のひとつとなっています。









