株式会社10Xは、同社が提供する小売ECプラットフォーム「Stailer(ステイラー)ネットスーパー」において、生成AIを活用したチャットアシスタント機能「お買い物AI」の提供を開始すると発表しました。
導入の背景
ネットスーパーでは一度の注文で平均約30点もの商品を購入するという特性があります。従来のキーワード検索やカテゴリ絞り込みだけでは、膨大な商品群から最適な組み合わせを見つけ出すことに限界がありました。
また、「今日何を作ればいいか」「どの商品が自分に合っているか」といった購買前の意思決定に課題を感じるユーザーも多く、より直感的でパーソナルな購買体験の提供が求められていました。
10Xはこれまでも「レジ前推薦機能」や「商品検索タグの自動生成機能」などAI活用を推進してきましたが、今回はStalierの検索・推薦基盤と最新の生成AI技術を融合させることで、さらなる利便性向上を目指します。
「お買い物AI」の主な機能
「お買い物AI」はアプリ内の売り場画面に設置された専用ボタンから起動できるチャット機能です。主な特徴は以下の4点です。
「献立提案と連動した商品検索」
「鶏肉を使ったメニューを教えて」といった曖昧な要望に対してAIがレシピを提案し、必要な材料を自動で検索してカートへの追加を支援します。この機能は現在特許出願中です。
「買い物メモ(画像)からの商品推薦」
手書きのメモやスマートフォンのスクリーンショットを送信するだけで、AIが画像を解析し該当商品をリストアップします。
「パーソナライズされたおすすめ商品の紹介」
過去の購買傾向をもとに、ユーザー一人ひとりに合った商品を提案します。
「安全かつ利便性の高い対話設計」
お買い物以外の質問には回答しない専用のガードレールを設けており、安心して利用できる環境を整えています。
先行テストでの効果
正式提供に先立ち実施した先行テストでは、「お買い物AI」を利用して商品をカートに追加したユーザーは、非利用ユーザーと比較して注文単価(AOV)が約1.6%高い傾向が確認されました。
これはAIによるレシピ推薦やパーソナライズ提案によって、普段は選ばない新しい商品との出会い(セレンディピティ)が増えた結果と同社は分析しています。また、「冷蔵庫の余り物でのメニュー提案」や「旬の食材を活かしたレシピ提案」などの対話を通じた献立サポートについても、フィードバック機能で高い満足度が計測されています。



