小売・流通事業者向けECプラットフォーム「Stailer」、店舗に合わせてピッキング方式を2種類から選択可能に

・Stailerが店舗状況に応じた2種類のピッキング方式を導入
・シングルピッキングとトータルピッキングから選択可能に
・店舗別・個人別の生産性計測機能も追加し業務効率化を促進

テクノロジー その他
小売・流通事業者向けECプラットフォーム「Stailer」、店舗に合わせてピッキング方式を2種類から選択可能に

株式会社10X(テンエックス)が提供する小売・流通事業者向けECプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」は、店舗の状況に応じて2種類のピッキング方式を選択できる仕様になったことを発表しました。多様な店舗環境に対応した柔軟なオペレーションが可能となり、小売ECの業務を効率化します。

Stailerは、スーパーマーケットやドラッグストアといった小売・流通事業者に向けて開発されたECプラットフォームです。ユーザー向けのアプリやバックヤード向けのピックパック・配達管理アプリ、受注管理・在庫管理システム、BOPIS(店舗受け取り・ドライブスルー受け取り)など、小売ECの事業成長に必須なシステムをフルセットで提供しています。

従来、店舗型ネットスーパーや小売ECでは、店舗の規模や構造、人材の採用状況など、現場を取り巻く条件が多様であるため、効率的なピッキング作業の実現が課題となっていました。特に、作業スペースや人員の不足といった制約に対応するため、状況に応じた柔軟なオペレーション方式が求められていました。

今回対応できるようになったピッキング方式は、「シングルピッキング」と「トータルピッキング」の2種類です。シングルピッキングは、オーダー単位で実施するピッキング方式を指し、作業工程がシンプルなため、立ち上げ期や注文数が少ないネットスーパーに適しています。

一方、トータルピッキングは商品単位で一括ピッキングを行った後に、オーダー別に仕分ける方式です。注文が多い場合に効率的ですが、作業工程が複雑になるためチーム化が必要です。

さらに、Stailerの導入企業では店舗別や個人別にピッキングの生産性(UPH: Units Per Hour)を個別に計測し、シフト計画や販売計画に活用することが可能になりました。これらの機能を組み合わせることで、店舗ごとの状況に応じた柔軟なオペレーションが実現し、業務効率の向上や運営コストの削減を図ることが可能です。

今回の新機能導入により、Stailerはさらに多様な店舗ニーズに対応できるようになりました。今後も、テクノロジーを活用して小売ECの生産性向上を支援していくことが期待されます。

《Commerce Innovation編集部》

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