株式会社マックハウスは、2025年5月より衣料品回収のリサイクルモデルを刷新し、新たにgf.D株式会社との協業による衣料品回収プロジェクトを開始しました。サステナブルな流通への転換と企業価値向上を目指し、CO2削減や資源循環に貢献する新たな仕組みを構築します。
本プロジェクトでは全国のマックハウス店舗に設置された回収BOXに、不要となった衣類を持ち込むことで、消費者が気軽にリサイクル活動に参加できる仕組みを整備しました。回収した衣類は、仕分け後に寄付・再資源化され、廃棄処理に伴う環境負荷も削減されます。
新たなリサイクルモデを構築したことにより、物流や回収オペレーションの効率化が図られ、コスト最適化と環境配慮の両立を実現しました。今回の取り組みは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献が期待されます。
本プロジェクトは、地域の消費者とともに環境課題に向き合う取り組みです。使わなくなった洋服を回収・仕分けし、状態に応じて寄付・再資源化を行います。特にアジア地域では「USED IN JAPAN」の衣料品への需要が高く、「必要なモノを、必要としている人へ届ける」ことをモットーに、衣類の循環を推進しています。
マックハウスは「不要だから廃棄するのではなく、必要とする人・場所にまだ出会えていないだけ」という理念のもと、従来の焼却・廃棄からハートスワップへ一部寄付または再利用への転換を目指しています。これにより、ポリエステルなどの再資源化が進み、CO₂削減や地下資源の使用抑制といった環境負荷の軽減にもつながります。
近年、サステナビリティへの取り組みが重要な経営課題となっており、アパレル小売各社も衣料品のリサイクルや再利用の仕組み構築を進めています。マックハウスの今回の取り組みは、全国250店舗のネットワークを活用した効率的な回収システムの構築と、専門企業との協業による再資源化の実現という点で注目されます。
衣料品の廃棄問題は環境負荷の大きな要因となっており、小売業界全体での取り組み強化が求められています。今後は消費者の環境意識の高まりとともに、こうした循環型モデルが小売業の標準となっていくことが予想されます。