キヤノンMJら3社、「対話型AIモデル」で新たな接客体験を目指す実証実験へ

・キヤノンMJがAI model、カサナレと共同で対話型AIモデルの実証実験を開始
・商業施設やショールームでの実用化を目指し、業務効率化と顧客体験向上を検証
・AI技術を活用し、次世代の接客体験を創出することを目指す

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キヤノンMJら3社、「対話型AIモデル」で新たな接客体験を目指す実証実験へ

キヤノンマーケティングジャパン株式会社とAI model株式会社およびカサナレ株式会社の3社は、生成AIを活用した次世代の接客体験の創出を目指し、リアルタイムで自然な対話が可能な「対話型AIモデル」の共同実証実験を開始しました。

今回の実証実験では、店舗や施設、観光地などさまざまな接客・案内シーンにおいて、AIで生成された「対話型AIモデル」との自然なコミュニケーションを実現することを目指しています。AI modelの生成AI技術と高精細な映像技術、カサナレの自然な対話を可能にするAI技術を組み合わせ、キヤノンMJがユーザーのニーズや満足度の検証を通じて、業務負荷の軽減と高品質な接客の両立を図る新たなソリューションの実用化に取り組みます。

実験では、商業施設やショールームなどの実際の現場で「対話型AIモデル」を活用し、利用者がどれだけ自然に会話できるか、また、どのような業務の効率化や顧客体験の向上につながるかを検証する予定です。今後、観光地や公共機関、企業の受付など幅広い業界への展開を視野に、サービスとしての有効性と提供方法の最適化を検証します。

キヤノンMJは、社会課題の解決と未来の価値創出に向けて、オープンイノベーションを積極的に推進しています。AI modelは2020年に設立されたAI企業です。独自に開発した生成AI技術と撮影ノウハウにより、ECサイトやテレビCMなど多様なメディアにおいて、オリジナルのAIモデルを用いたクリエイティブの生成から運用までを手がけています。

カサナレは2022年創業のスタートアップで、LLM OpsやRAGに強みを持ち、機能単位の生成AIシステムを企業や部署ごとのニーズに応じて柔軟に組み合わせる「カサナレテクノロジーピース」を提供しています。LLMを活用した音声認識および音声生成技術は、多言語への対応だけでなく会話の状況や背景などコンテクストも理解するため、自然な会話の実現が可能です。

キヤノンMJは、今回の取り組みを通じて、AIとクリエイティブを活用した新たなサービスを創造し、社会の発展へ貢献していく考えです。小売業界においても、対話型AIによる接客技術は業務効率化や顧客体験の向上に寄与する可能性が高く、今後の展開に注目が集まります。

《Commerce Innovation編集部》

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