ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社(以下、Visa)は、国内の一般消費者向けオンライン販売を行う法人および消費者を対象に「オンライン決済に関する調査」を実施し、その結果を発表しました。調査はマクロミルに委託し、2025年12月にインターネット形式で行われました。
EC売上は拡大見込みも、離脱問題が浮上
法人向け調査では、今後EC売上が増加すると考えている企業が85%にのぼりました。「とても増えると思う」が33%、「多少増えると思う」が52%と、多くの企業がEC市場の成長を見込んでいます。この傾向は企業規模が大きくなるほど強まる傾向にあります。
決済手段としてはクレジットカード決済が約86%と最も多く採用されており、選定理由として「対象ユーザーの多さ」「利便性の高さ」に加え、「セキュリティの優秀さ」が挙げられています。
一方で、約8割(79%)の事業者がチェックアウトを含む購入プロセス途中での離脱を認識しており、500名以上の規模の企業では約9割に達しています。カード情報や氏名の入力を「面倒」と感じて購入を諦めるユーザーへの懸念を示した企業は約3割(29%)にのぼり、決済体験が購買行動に影響を与えていることが明らかになりました。
また、約4割(38%)の事業者がサイバーセキュリティや不正取引への対応を今後の課題として挙げており、消費者向けUXの向上と安全性の確保を同時に実現する必要性が改めて示されました。
消費者の過半数がEC利用を拡大、決済時の不安も顕在化
消費者向け調査では、3年前と比べてオンラインショッピングの利用回数・金額が「増えている」と回答した人がそれぞれ52%・53%と過半数を超え、EC利用の拡大傾向が確認されました。
利用する決済方法としてはクレジットカードが最も多く、その理由として「ポイントが貯まる」(55%)に次いで、「決済が早い」(43%)、「手間がかからない」(37%)が挙げられています。
一方で、カード情報の入力や認証に不安を感じたことがある消費者は56%、不便に感じたことがある消費者は31%に達しました。特にクレジットカード情報を都度入力する層では、カード情報入力箇所での離脱が高い傾向が見られています。
「クリック決済」への期待が高まる
こうした課題を背景に、入力の手間や情報入力への不安を軽減し、「簡単・早い・安全」なチェックアウト体験を実現するクリック決済(Click to Pay)への関心が高まっています。
Visaは「引き続き、安心・安全で利便性の高いシームレスな決済体験の提供に向けて取り組んでいく」としています。EC市場の持続的な成長に向けて、事業者・消費者双方の課題解決が急務となっています。







