株式会社シノプスは、従業員の勤務計画と日々の作業スケジュールをAIが自動作成するサービス「sinops-WLMS WORK」の提供を開始しました。株式会社ロッキーが展開する熊本のスーパー「ロッキー」にてテスト運用を行った結果、本サービスの導入により総労働時間6.5%の短縮と人時売上高4.5%の向上を実現しています。
「sinops-WLMS WORK」は、小売業やサービス業向けに勤務シフトと作業スケジュールをAIが自動作成するサービスです。従業員の勤務要件だけでなく、作業ログから解析した従業員の稼働状況や業務スキルも加味した上で、最適なシフトと作業スケジュールを提案します。
従業員はスケジュールをスマートフォン上で確認でき、指示に従って作業を行います。作業ログデータを収集・解析することで、作業時間や人員の過不足の学習を重ねて計画精度を高めていき、効率的な店舗運営を支援します。国内では深刻な人手不足が問題となっており、シノプスのサービスはこの課題への対応を目指すものです。
「ロッキー」でのテスト運用は、2024年3月から熊本市内の2店舗で実施しました。勤務シフト作成には1ヶ月あたり約300分を要していましたが、サービス導入により、作成時間が60%減少。作業スケジュール作成には月1,860分をかけていましたが、作成時間を75%削減することに成功しました。

さらに、店舗の稼働人数は同条件のままで、総労働時間6.5%短縮、人時売上高4.5%向上を実現しており、従来の手作業による計画作成からの効率化が顕著です。



ロッキーの取締役 開発部長である竹下 慎一氏は、人手不足が進行する現状に触れながら「店舗運営に支障をきたさないようスタッフ一人ひとりの守備範囲を広げ、業務の効率化を進めて行く必要があります。そのために必要な『現場での作業量向上』と『教育プログラムの強化』に『sinops-WLMS』が重要な役割を果たすことになると思います」と述べています。また、来期には全25店舗での導入を計画していることも明かしました。
シノプスのコアサービスである需要予測ソリューション「sinops」シリーズは、2006年の提供開始以来、小売企業から支持され、2024年には食品スーパーマーケット市場で38.7%のマーケットシェアを獲得しました。小売業界全体で効率化と生産性向上が求められる中、効率化と生産性向上に直結する「sinops-WLMS WORK」も、重要な役割を果たすでしょう。
■sinops-WLMS サービス
sinops-WLMS LOG:スマホを利用した作業ログ記録
sinops-WLMS LEARN:e-ラーニングコンテンツ作成、PCやスマホを利用したe-ラーニング配信
sinops-WLMS WORK:勤務シフト自動作成、作業スケジュール・作業割当自動作成、スマホを利用した作業予実管理
