株式会社阪急阪神百貨店は、店舗サイトや公式通販サイトにWovn Technologies株式会社が提供するWebサイト多言語化AIソリューション「WOVN.io」を導入しました。店舗サイトや公式通販サイトなどを英語・簡体字・繁体字・韓国語の4言語対応とし、海外からの顧客獲得強化を図ります。

阪急阪神百貨店は関西を中心に店舗を展開し、都心店は訪日客から高い人気を誇っています。同社では海外顧客対応強化のため専任組織を新設。認知拡大と集客増加を目指す中で、訪日中およびその前後に求められる情報を届けるため店舗サイトの多言語運用を見直すことになりました。
従来は各店舗でコンテンツを人力翻訳して外注先が反映する体制で一部多言語対応をしていたものの、リソース不足や高いコストがタイムリーな発信を妨げており、毎週のように実施するイベントに対応できていない状態でした。タイムリーな情報を多言語発信して集客を推進し続けるためには、多言語サイト運用の一本化および自動翻訳が必須であり、WOVN.ioの機能がフィットしていたことから導入が決定しました。
WOVN.io採用の決め手は、複数サイトで翻訳資産を横断的に活用し、UX向上が図れることです。阪急阪神百貨店では複数の店舗サイトで情報発信を行っており、WOVN.ioを活用して複数ドメインに跨り翻訳資産を共有することで、海外の顧客にとってわかりやすく、またユーザー体験に一体感のある店舗サイトを目指しています。
また、海外SEO施策で検索流入増加を図り、集客を促進できることも選択の理由です。WOVN.ioはすでに多くの企業の多言語サイトに導入され、検索流入増加に寄与しています。海外SEOに必要なタグの設定や言語別URLの発行が簡単にでき、多言語ページを海外の検索エンジンにインデックスさせられます。
さらに、WOVN.copilotを活用し、より高品質な翻訳を手間なく実現できることも後押しとなりました。WOVN.copilotは、生成AIと人力を組み合わせてAI翻訳の誤訳をチェック・修正することで、効率的に、より高品質な翻訳運用を実現します。阪急阪神百貨店では海外の顧客に特に届けたいページに絞ってWOVN.copilot機能を活用することで、業務負荷を増やさずに、より届きやすい多言語発信を目指します。
今後、阪急阪神百貨店では世界中の顧客に対して日本や百貨店の魅力を届けられる商品やコンテンツの企画を行い、その情報をわかりやすく届けられる多言語サイトの整備を進める予定です。小売業界では訪日客需要の回復とともに、多言語対応による海外顧客獲得がますます重要になっており、AI翻訳技術の活用が同社の競争力向上の鍵となることが予想されます。