博報堂、音声AI活用の顧客対応DXを加速 子会社を「博報堂SYNVOICE」に改称し顧客接点ソリューション事業を統合

・博報堂が音声認識・解析技術と生成AIを活用した顧客対応システムを7月1日より「博報堂SYNVOICE」で営業開始
・オプトエスピーを100%子会社化し、gmove事業と統合して音声ソリューション開発体制を強化
・博報堂DYグループ各社との協業により、音声AI領域のソリューション高度化を目指す

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博報堂、音声AI活用の顧客対応DXを加速 子会社を「博報堂SYNVOICE」に改称し顧客接点ソリューション事業を統合

株式会社博報堂は、100%子会社である株式会社オプトエスピーの名称を7月1日付で「博報堂SYNVOICE(シンボイス)」に変更し、AI顧客接点ソリューション開発チーム「gmove」と統合した上で、音声認識技術・音声解析技術・生成AIを活用した顧客対応力向上システムの開発および提供を開始したと発表しました。

博報堂SYNVOICEは、2020年に発足した博報堂のチーム「gmove」と、2025年4月に子会社化した音声ソリューション事業を展開するオプトエスピーを統合したソリューション開発企業です。gmoveがHAKUHODO CTIやAI商談アシストアプリなどの開発を通じて蓄積した音声認識・解析技術を引き継ぎ、先進的なコミュニケーション支援ソリューションを展開します。

gmoveは販売現場を深く理解し、真に役立つソリューションを開発・提供するために設立されました。SMS配信サービス「SMSmarketingPlus」、SMSとダイレクトメールを組み合わせたソリューション、SMSでのアンケートシステム、省スペースで設置できるデジタルサイネージ、オンラインで商談ロールプレイングを受講できる「オンライン接客ロープレサービス」、店舗向けCTIサービス「HAKUHODO CTI」、商談アシストアプリなどを展開してきました。

一方、オプトエスピーは1990年創業で、電話やWEBミーティングなどを中心とした顧客接点を企業資産に変えるソリューションを提供してきました。クラウドPBX、CTI、通話録音、音声認識などを企業規模、業種問わず導入してきた実績を有します。2024年より博報堂と協業し、2025年4月より博報堂グループに参画していました。

両者を統合した新体制では、日々進化するAI技術や音声解析技術への対応力、ソリューション開発力をさらに高めるための基盤を強化しました。博報堂SYNVOICEは、今後さらに博報堂DYグループ各社と協業し、当該領域の提供ソリューションの高度化を目指すとしています。

流通・小売業界においても、顧客対応の効率化と品質向上が重要な課題となる中、音声AI技術を活用したソリューションの需要は今後も拡大していくと予想されます。

《Commerce Innovation編集部》

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