ローソンが東北初のアバター接客導入、青森県で実証実験

・ローソンが青森県内3店舗でアバター接客の実証実験を7月1日から開始
・東北地区の店舗では初めてのアバター導入で、人手不足解消が目的
・過去の実証実験ではセルフレジ利用率15%向上、レジ業務時間1.5時間削減を実現

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ローソンが東北初のアバター接客導入、青森県で実証実験
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株式会社ローソンは、AVITA株式会社との協業により、2025年7月1日からデジタル技術を活用したアバター接客を青森県内の3店舗に導入しました。今回の導入は本格展開に向けた実証実験となり、東北地区の店舗では初めての取り組みです。

同社のアバター接客では、オペレーターが自宅などからリモートで勤務し、店内のモニターに投影されるアバターを通じた接客を提供します。店内売り場の案内やセルフレジの利用方法説明などの接客業務を担当し、時間や場所、年齢、性別、様々な障害といった制約のない働き方を実現できる仕組みです。オペレーターは複数の店舗を受け持つことができるため、人手不足の解消にも寄与します。

今回実証実験を行う青森県は、人口減少率が全国で2番目に高く、人手不足が深刻な課題となっている県です。アバター導入により削減される店舗従業員のレジ業務時間を、まちかど厨房やファストフードの作成など売り場に関わる業務に使い、魅力的な売り場づくりを目指します。対象店舗は、ローソン十和田池ノ平店、ローソン三沢美野原店、ローソン三沢下久保店の3店舗です。

ローソンはアバター接客の取り組みを各地で進めており、2022年11月の都内「グリーンローソン」導入を皮切りとして、2025年6月30日時点で6都府県28店舗にて展開しています。アバターオペレーターは約80名おり、国内21都道府県のほか、スウェーデンから勤務するオペレーターもいます。多言語対応や3Dディスプレイによる立体表示など、新たな取り組みも一部店舗で実証実験を行っています。

これまでの実証実験では、アバター導入によりセルフレジ利用率が15%以上向上し、店舗従業員のレジ業務に関わる時間を1店舗あたり平均約1.5時間以上削減できる成果を上げています。

人手不足が深刻化する中、デジタル技術を活用した効率的な店舗運営への注目が高まっており、ローソンでの導入成果が業界全体の参考事例となることが期待されます。

《Commerce Innovation編集部》

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