株式会社ジンズは、生成AIを活用した多言語対応の対話型接客サービス「JINS AI(ジンズ エーアイ)」の実証実験対象店舗を本格的に拡大すると発表しました。「JINS AI」は、オンライン上で顧客のメガネ購入に関する疑問や悩みに対して、店舗スタッフの接客のように瞬時に回答や提案をする自社開発のAIサービスです。
本サービスでは、顧客が持参するメガネや自身の顔写真(メガネ着用も可能)から、類似のフレーム検索や顔型に合った最適なメガネの提案が可能です。顧客からの画像入力にも対応した自社開発の生成AIを活用した対話型接客サービスは、アイウエア業界初の試みとなります。また、入力言語に対応した回答を生成するため、インバウンド顧客にもスムーズに対応できます。

同サービスは、メガネ選びの根源的な「わからない」を解決することを目的に開発されました。「初めてメガネを選ぶけれど、何から始めればいい?」「自分の顔に本当に似合う一本が見つからない…」といった多くの顧客が抱える悩みに対応します。フレームとレンズの組み合わせが何通りにも及ぶメガネ選びにおいて、複雑な質問に対しても単なる定型回答ではなく、顧客の質問の意図を正確に汲み取り、適切な回答を生成します。
さらに、会話の文脈を理解し、前後のやり取りを踏まえた応対をすることで、まるで店舗スタッフから接客を受けているようなパーソナルな体験を提供。顧客が自身にとって最適なメガネや購入方法をスムーズに見つけられるようにサポートします。
これまでに、浅草や銀座を含む全国10店舗で実証実験を展開し、「使いやすかった」「提案内容が素晴らしかった」などの好評の声が寄せられました。今後、実証実験店舗を順次拡大し、得られたデータや既存技術をかけ合わせ、サービスをさらに拡充していく予定です。
同社は最先端のテクノロジーを駆使し、アイウエアの選び方や購買における「あたらしい、あたりまえ」を生み出し、これまでにない購買体験の提供を目指しています。本件のように顧客との直接的な接点でのAI活用は、人手不足対応と顧客満足度向上の両面で、今後の店舗運営の重要な要素となることが予想されます。