GMOペパボ株式会社は、同社が運営するECサイト構築サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」において、海外販売代行機能の提供を開始したと発表しました。本機能は、ZenGroup株式会社が提供する越境EC対応化サービス「ZenLink」のシステムを組み込んだもので、全ユーザーが追加料金および売上に応じた手数料なしで利用できます。
この新機能は、拡大する越境EC市場規模に対して、事業者が新たに参入するためには言語・文化の壁、決済手段の多様化による対応の難しさ、物流・カスタマー対応の複雑さなどのハードルが高いという現状を受けて実装されました。世界の越境EC市場は、2030年に7兆9,380億USドルまで拡大すると予測されています。
これまでカラーミーショップでは、アプリストアにて海外販売の代行アプリをオプション提供していましたが、手数料などのコスト負担が海外販売参入への障壁となっていました。今回の機能を標準装備として提供することで、ユーザーは追加のコスト負担なく海外販売を開始できるようになります。
海外からショップにアクセスがあった場合、購入代行を受け付ける専用バナーがショップ上に自動表示され、そのバナーを通じてZenLinkに商品購入依頼が送られます。購入依頼があった商品をZenLinkがカラーミーショップ上で代理購入し、ショップ側は国内の指定倉庫まで発送するだけで、海外向けの梱包補強・インボイス作成・国際配送・税関対応までをZenLinkが代行します。

機能の特徴として、世界人口の約90%をカバーする19言語でのオペレーション、150種類以上の決済方法への対応、配送準備から税関手続きまでの国際配送業務の代行が挙げられます。購入代行受付バナーの言語表記は居住国によって19言語で表示され、購入に関する問い合わせについても世界中に在籍するオペレーターが全ての言語で24時間シームレスに対応します。

カラーミーショップは個人から法人まで全国5万店舗以上の事業者に利用されており、2025年2月でサービス開始から20周年を迎えました。今回の海外販売代行機能の標準装備により、国内EC事業者にとって海外展開がより身近なものとなり、新たなビジネス機会の創出が期待されます。