グローバル・ブレイン株式会社が運営する「KDDI Open Innovation Fund 3号(KOIF3号)」は、韓国のAIリテールテック企業Deeping Source Inc.への追加出資を実行したと発表しました。
Deeping Sourceは2018年6月に設立されたスタートアップで、ビジョンAI技術を活用した映像分析により小売業界のDXを推進しています。同社は、プライバシー情報をリアルタイムに匿名化するAIソリューション「SEAL」と、店舗運営を最適化するソリューション「PLUS INSIGHT」、AIエージェントなどの開発・提供を行っています。
データ収集および活用に多くの制約があったオフラインの小売業界において、Deeping Sourceの技術はリアルタイムにプライバシーを保護しながら店舗内の運営課題を能動的に解決することを可能にするものです。これまでオフライン領域では十分なデータ活用が困難でしたが、Deeping Sourceの技術により、プライバシーに配慮した形での店舗運営の最適化が実現できるようになります。
同ファンドは2020年1月にもDeeping Sourceへの出資を実行しており、今回はこれに続く追加投資です。グローバル・ブレインは、小売業界が長年抱えてきた課題を解決するDeeping SourceのエージェンティックAI技術を高く評価し、今回の追加出資を決定しました。
KOIF3号はグローバル・ブレインが無限責任組合員として運営している運用総額300億円のファンドです。追加投資を通じて、オフライン領域の店舗DXをグローバルで推進するDeeping Sourceのさらなる成長を支援します。今回の資金調達により、Deeping SourceのAIリテールテックソリューションのさらなる開発と市場展開が期待されます。