BASE株式会社は7月18日付で、株式会社Eストアーの全株式を取得し、同社を100%子会社化したと発表しました。
Eストアーは1999年の創業以来、企業向けEC構築支援に特化したサービスを展開してきました。同社が提供する「Eストアーショップサーブ」は、中小企業から大手企業まで幅広い顧客層に向けたEC構築プラットフォームとして実績を積み重ねています。
一方、BASEグループは個人や小規模事業者向けのネットショップ作成サービス「BASE」を中心に、決済サービス「PAY.JP」、資金調達サービス「YELL BANK」、購入者向けショッピングサービス「Pay ID」、越境ECサポートの「want.jp」を展開し、EC・決済・金融分野での総合的なソリューションを提供しています。
今回の子会社化により、BASEグループ連結の年間GMV(流通総額)は5,000億円規模に達することになります。両社の強みを活かした連携により、「Eストアーショップサーブ」の加盟店に対してもBASEグループの各種サービスを展開し、EC支援領域の拡充を進める方針です。
Eストアーの新体制では、6月30日付でBASEの執行役員を兼任する山村兼司氏が代表取締役CEOに就任しています。山村氏は「これまでの実績に加えて、BASEグループへのジョインを機に、それぞれが持つ知見・リソースを活用しながら、プロダクト開発、パートナー連携など複数の領域で協業を進める」とコメントしています。
BASEのCEO鶴岡裕太氏は「ストアフロント型ECの先駆者として日本のD2Cをリードされてきた石村氏(現・取締役会長)を筆頭にEストアーの皆様が築かれてきた『Eストアーショップサーブ』に、BASEグループとしてさらなる価値をご提供できるよう取り組んでいく」と述べています。
BASEグループは今後も企業ミッション「Payment to the People, Power to the People.」の実現に向け、既存プロダクトの強化とグループ間のシナジー創出、積極的なM&Aによる非連続な成長を3つの柱とした成長戦略を推進していく計画です。EC市場の拡大が続く中、個人事業者から企業まで幅広い顧客層をカバーする体制構築により、グループの競争力強化が期待されます。