株式会社NTTドコモは、流通小売業におけるバリューチェーン全体のマーケティングを支援するサービス「ドコモリテールDXプログラム」の提供を2023年10月25日から開始しました。
本プログラムでは、ドコモが保有する9600万以上のdポイントクラブ会員の属性や位置情報などの各種データと、d払い®/dポイント加盟店である流通小売企業が保有するID-POSデータ（購買情報）を顧客の同意範囲内で組み合わせ、ドコモの独自AIエンジン「docomo Sense」を活用して統計化します。集客支援や店舗仕入れの最適化など、各流通小売企業に最適なソリューションを合わせ、課題解決をサポートします。
また、ドコモの子会社である株式会社DearOneが提供する流通小売企業の会員アプリ開発サービス「ModuleApps2.0」、アプリを活用した広告配信サービス「ARUTANA」なども提供します。
「ドコモリテールDXプログラム」の内容
リテールDXダッシュボード
ドコモの各種データとAIエンジンを活用して、商圏および顧客の可視化や、顧客のプロフィール・ライフスタイル・ライフステージごとでの分析を行うことができるダッシュボードを提供します。集客・販促施策、新規出店候補地のポテンシャル分析などのマーケティングに利用可能です。また、ID-POSとの連携により、商品・カテゴリ別の売上分析、商品軸での顧客分析、販促施策の効果検証などのデータ分析ができます。
広告配信サービスによる収益化支援
DearOneが提供する「ARUTANA」は、流通小売企業の会員向けアプリにて、メーカー企業などが横断的に広告を配信できるサービスです。流通小売1社のアプリではリーチ力が限られる場合も、「ARUTANA」に参画することでDearOneが各企業のアプリを束ね、消費者がアプリを開く機会の多い店頭など、購買検討タイミングで広告を配信します。メーカー企業からの広告収入の一部が流通小売企業に還元されるため、新たな収益機会が創出されます。
リテールDX実行支援
マーケティング支援事業を展開する株式会社インテージホールディングスおよび、リテールDXを支援する株式会社フェズとの業務提携を通じ、バリューチェーン全体の最適化を支援します。インテージとの取り組みでは、ドコモのデータを連携して、インテージのデータ分析力で価値化。課題解決のためのインサイトの導出から、収益化を実現するまでワンストップの事業支援を目指します。ドコモと2023年9月に業務提携を締結したフェズとは、流通小売企業データとドコモデータの効果的な連携手法の開発と、企画力・実施力の強化に取り組む予定です。
