ベイシア、シノプスの自動発注システムを全店展開へ 実証で食品ロス0.6%削減の成果

・シノプスがベイシア運営の食品スーパーマーケット136店舗に需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」を提供することが決定
・2024年12月からの実証実験で日配品の食品ロス0.6%削減、パンの開店時欠品削減効果を確認
・夏頃には全店舗での本格稼働を目指し、賞味期限の短い商品の発注精度向上と物流改善を実現

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ベイシア、シノプスの自動発注システムを全店展開へ 実証で食品ロス0.6%削減の成果
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株式会社シノプスは、株式会社ベイシアが運営するスーパーマーケット136店舗に需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」の提供が決定したと発表しました。2025年夏頃に、全店舗で本格稼働する予定です。

ベイシアは、東日本を中心とした1都14県へ商圏ニーズに合わせた多彩な形態の店舗を展開しています。同社では以前から需要予測型自動発注システムを活用していましたが、賞味期限の短い商品の発注精の低さや、頻繁な発注によって品出し作業の非効率が生じていることなどの課題があり、自動発注システムへのリプレイスを検討していました。

ベイシアは、「sinops-CLOUD」の導入を検討する中で、日配品やパン、惣菜といった賞味期限が短い食品における需要予測精度の高さ、需要予測を活用し発注量を調整することで納品・品出し回数を削減できる点など物流改善への取り組み実績を評価。2024年12月より一部店舗での実証実験を実施したところ、日配品の食品ロスを0.6%削減することに成功し、開店時のパンの欠品削減といった効果も確認されました。この結果を受けて、全店舗への導入が決定しました。

導入予定のサービスには、店舗ごとの在庫・売上情報をリアルタイムで把握できる「sinops-CLOUD リアルタイム在庫」、天候・イベント等を加味し時間帯別の客数を予測する「sinops-CLOUD 客数予測」、日配品に特化した需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD 日配」、パンに特化した「sinops-CLOUD パン」、グロサリーに特化した「sinops-CLOUD グロサリー」、雑貨に特化した「sinops-CLOUD 雑貨」が含まれています。

小売業界では食品ロス削減と効率的な在庫管理が重要課題となっており、AI技術を活用した需要予測システムの導入が加速しています。今回の大規模導入により、業界におけるデジタル変革の推進と持続可能な経営の実現に向けた取り組みがさらに進展することが期待されます。

《Commerce Innovation編集部》

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