株式会社ベイシアと株式会社カインズは、群馬県前橋市で、おからを原料としたバイオマス素材を使用した市指定ごみ袋をレジ袋として販売する実証事業を4月8日から開始すると発表しました。本取り組みは、プラスチックごみや温室効果ガスの削減を目指すとともに、資源循環への寄与を図るものです。
実証事業では、前橋市に拠点を置く相模屋食料株式会が開発した「TOFURESIN」という素材を使用して、井上ビニール株式会社と協力して作製したごみ袋を使用します。「TOFURESIN」は、豆腐の製造過程で発生する「おから」から作られたプラスチック原料です。前橋市指定ごみ袋には1枚あたり生おからを1.2g使用しており、特許も取得しています。
レジ袋としての指定ごみ袋販売は、ベイシアとカインズがそれぞれ前橋市と包括連携協定を締結している前橋小島田店で行われます。販売価格は1枚7円で、サイズは20リットルです。2店舗合計10,000枚を用意しました。

通常のレジ袋10,000枚の代わりにバイオマス素材のごみ袋が使用された場合、温室効果ガスが330kg-CO2削減されるとともに、おからが12kg再利用される見込みです。また、レジ袋をそのままごみ袋として活用できるため、新たにごみ袋を購入する手間も省けます。
ベイシアとカインズは、地域の資源循環や環境活動を推進していくとともに、地域連携を深め、地域課題解決や地域活動に貢献していく方針です。さらに、他自治体・企業への波及を目指し、環境配慮への意識醸成や資源循環活動の拡大にも寄与していくとしています。前橋市の取り組みが他の地域にも広がり、持続可能な社会の実現に向けた動きが加速することが望まれます。