イオン株式会社は、同社のトータルアプリ「iAEON」で提供している電子レシートの発行数が2025年1月5日に1,500万枚を突破したと発表しました。2024年6月21日のサービス開始から約6ヶ月での達成となります。
環境意識の高まりとデジタル化の進展により、グローバルに電子レシートの普及が加速しています。アメリカでは主要小売業者が電子レシートを標準化し、フランスでは紙のレシート廃止が法制化されました。日本でも環境負荷軽減や顧客の利便性向上を目的に、各企業が電子レシートの導入を進めています。
イオンの電子レシートは、グループ19社約4,000店舗で利用でき、日常の買い物で自然と環境に貢献できる利便性が特徴です。2024年6月にサービスを開始し、11月には1,000万枚を突破。約50万人の顧客に利用されており、サービス開始からおよそ半年という短期間で1,500万枚を達成しました。
電子レシート1,500万枚発行により、削減されたレシートロール紙は約38,100ロールです。レシートの長さに換算すると、約2,400km(直線距離で宗谷岬から那覇市の距離に相当)となり、CO2削減量は約37.5トン、樹木換算では約4,260本に相当します。
イオンは今後、電子レシートと連動した家計簿機能の追加や、毎月11日に実施している「幸せの黄色いレシート」キャンペーンへの対応も計画しているとのことです。同社は電子レシートの推進を通じて、顧客の利便性を向上させるとともに、ペーパーレス化により「イオンでの買物体験を通じて、日々のくらしそのものが自然とサステナブルにつながる社会をつくる」ことを目指すとしています。
なお、電子レシート累計発行枚数1,000万枚突破を記念して、2025年1月16日から2月20日まで、電子レシート機能利用で最大1,000万円分のWAON POINTを山分けするキャンペーンを開催しています。

イオンの電子レシート導入は、環境保護と顧客サービス向上の両立を目指す小売業界のデジタル化トレンドを象徴する取り組みとして今後の展開が注目されます。