株式会社静鉄ストアは、静岡県中部を中心に5店舗を展開するスーパーマーケット「しずてつストア」において、最新の店頭ソリューション3種を段階的に導入していると発表しました。
同社は本施策を中長期的なDX戦略の一環として位置づけ、顧客により楽しく快適な買い物体験を提供するとともに、従業員の働きやすさ向上を図ることを目指しています。導入される主なソリューションは「ピピッとセルフ」「サイネージ付きお掃除ロボ」「店舗サイネージ」の3つです。
「ピピッとセルフ」は、専用アプリからスマートフォンスキャナーで商品を読み取り、最後に専用精算機で一括会計するセルフレジシステムです。操作は直感的で、あらゆる年齢層の従業員が使いやすい設計となっており、混雑緩和・待機時間の削減・レジ業務の効率化を実現します。しずてつストア掛川店では7月2日、藤枝駅南店では7月9日に導入済みです。
「お掃除サイネージ」は、自動走行型の清掃ロボットにデジタルサイネージを搭載した新しい店内プロモーションツールです。ロボットが店内を自動で清掃しながら、サイネージ画面を通じて商品情報やキャンペーン案内、季節のおすすめなどを動的に訴求します。
店舗のクリンリネスを維持すると同時に、自然な形で顧客の目を引き、購買意欲を喚起することが可能になります。「動く広告塔」として、プライベートブランド商品の露出強化や時間帯別プロモーションとの組み合わせにも効果を期待しています。掛川店では7月2日に導入テストを実施しました。

「店舗サイネージ」は、売場を「伝えるメディア」へ進化させるデジタルサイネージです。商品情報やLINEミニアプリ連動企画などをタイムリーに配信し、時間帯・季節に応じてコンテンツを本部で一括管理・運用できるため、顧客へリアルタイムで訴求でき、従業員のPOP貼り替え業務の削減にもつなげていきます。掛川店では6月20日、藤枝駅南店では6月26日に導入済みです。
これらの取り組みは、単なる機器導入にとどまらず、顧客にとって買い物がより楽しいものになる店舗体験の創出をはじめ、現場オペレーションの効率化や、蓄積されるデータの活用による経営意思決定の高度化を推進するものです。
静鉄ストアは今後も、テクノロジーとリアル店舗の融合を通じて、「質の良さで地域No.1のスーパーマーケット」の実現を目指していくとしています。同社の新ソリューション導入は、小売業界全体で進められている店舗DXを象徴する動きといえるでしょう。