株式会社博報堂は、同社と株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が共同で設立した株式会社pHmedia、NEL株式会社と3社で、SNSと「ドン・キホーテ」の店舗を連動させた新たな広告パッケージの提供を開始すると発表しました。本取り組みは、オンラインとオフラインの垣根を越えた統合型マーケティングの実現を目指すものです。
新広告パッケージの中核となるのは、NELが運営するSNSプラットフォーム「osina」です。ユーザーが商品の動画を投稿し、視聴者が新規来店・購買するという「購買者によるOMOのバイラルシステム」を特徴としています。
「osina」は、サービス開始から1年2ヶ月で投稿されたUGCコンテンツが20億回再生されるなど、有力なマーケティングプロダクトです。新パッケージでは、この「osina」に投稿されたコンテンツを、ドン・キホーテの店頭デジタルサイネージで活用することが可能になりました。SNS上での口コミ喚起に加え、店頭のリテールメディアと連動したオフライン施策を実現することで、SNSを活用していない生活者に対しても商品への興味関心、購入意向の喚起を図ります。
本パッケージは、SNSとリテールに特化したOMOのノウハウによる支援の提供を特徴としています。また、「osina」で検証したクリエイティブを低コストで活用可能です。ドン・キホーテの店頭を活用した販促支援と買い場展開に加えて、定量レポートでの分析をもとに精緻なプランニングを行い、サポートしていきます。
小売業界では、生活のオンライン化が進む一方で、店舗購入率はいまだ約90%に上ります。このような背景から、オンライン・オフラインの垣根を越えた新たな販促の仕組みとソリューションの需要が高まっています。
今回の新広告パッケージは、こうした業界ニーズに応えるものとなっています。SNSを活用した口コミ喚起と店頭での直接的な購買促進を組み合わせることで、より包括的なマーケティング戦略の展開が実現します。
本取り組みにより、メーカーおよび小売業界におけるマーケティング戦略に新たな可能性が開かれると期待されています。オンラインでの情報発信と店頭での購買行動を効果的に結びつけることで、より効率的な販促活動が可能になるでしょう。