株式会社エム・データは、生成AIにTVメタデータを学習させたAIエージェント「TVトレンドAIエージェント」シリーズの第一弾として「リテールDX版」の提供を開始すると発表しました。あわせて、AIエージェントを開発・サービス展開する企業向けにTVメタデータの提供も開始します。
「TVトレンドAIエージェント for Retail」は、テレビ番組やCMに関する詳細でリアルタイムなTVメタデータを活用し、商品やメニューのトレンドと需要の予測、新商品開発や店舗での接客支援、リテールメディアのコンテンツ自動生成まで、小売・メーカー企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を包括的にサポートします。
テレビ番組で紹介された商品は瞬時に注目を集め、消費者の購買行動に大きな影響を与えることが知られています。しかし、その急激な需要変動に対応しビジネスに活用するには、リアルタイムでの情報把握と迅速な施策展開が不可欠でした。
エム・データは24時間365日体制で主要テレビ局の番組・TV-CMをウォッチし、詳細なTVメタデータを放送直後に生成・提供してきました。この実績とAI技術を掛け合わせ、バリューチェーンにおける課題解決の支援として「生成AI×TVメタデータ」の新たなソリューションを展開します。
「TVトレンドAIエージェント for Retail」の主な機能は5つあります。テレビ番組トレンド情報の活用と新商品・メニュー開発支援、テレビとの連動情報を活用したリテールメディア・コンテンツ生成、発注最適化、接客アシスト・ユニファイドコマースへのTVメタデータ活用、リテールメディア活性化です。
これらの機能により、顧客やパートナーが構築・保有するAI基盤や各AIエージェントと連携し、テレビ番組で話題になった商品や衣食住に関するテーマをAIが多角的に分析します。ヒット商品の予兆やトレンドをいち早く検知し、アラートやレポートなど様々な形式で提供することにより、個別商品やカテゴリ全体の売上向上に貢献します。
今後エム・データは、AIエージェント向けのサービスを拡充し、パートナーと共に産業別・機能別で、より高度なデータ解析・活用サービスの共創を計画しています。リテールDX版を皮切りに、金融版、自治体・観光/旅行版、不動産版など、各業界向けの「TVトレンドAIエージェント」シリーズの展開も想定しており、様々な業界での課題解決にデータで貢献していく方針です。
なお、同社はAI分野のアライアンスパートナー「生成AI×TVメタデータ」の共創パートナーを募集しています。問い合わせは、コンタクトフォームを通じて受け付けているとのことです。
