dely株式会社は、同社が運営する買い物リワードアプリ「クラシルリワード」において、新機能「AIレシート」を正式リリースしました。本機能は、ユーザーが日常的にアップロードする全てのレシートをOCRとAIで分析し、流通や業態を横断した購買行動の可視化を実現するものです。
「AIレシート」は2025年6月にリリースしたAIレシート分析基盤を活用し、220万MAUを超える購買データを基に、これまで実現できていなかった深度のマーケティング分析と販促ターゲティングを可能にしています。業界初となる本機能により、メーカーや小売企業は「全流通横断型の購買データ」の取得と分析が可能となり、LTV分析や競合商品の購買状況可視化、One to Oneでのターゲティング販促が可能となりました。
従来のPOSデータや特定流通の会員データでは、メーカーの施策効果は「特定の流通内の売上」でしか評価できず、競合流通の動向や施策後の継続購買、スイッチ状況はブラックボックスのままでした。また、従来のレシート活用型マーケティングでは、特定チェーンのPOSデータや特定カテゴリ内の購買履歴など、限られた範囲での分析しかできませんでした。
しかし、本機能は、ユーザーが日々アップロードするすべてのレシートをOCR×AIで解析し、誰が・どこで・何を買ったかをブランド単位で抽出・分析します。この情報を活用することで、競合購入者へのスイッチ施策や自社未購入層への新規獲得施策、施策の購買リフト可視化などが可能になります。
具体的には、競合ブランド商品を購買しているユーザーに対し、自社商品のリワードを高還元で提示することで、One to Oneで競合からのスイッチ促進を図ることができます。また、自社商品を購入したことがないユーザーを特定し、リワード広告で効果的にアプローチすることも可能です。


購買リフト調査では、対象ユーザーの購買頻度や金額の変化を、施策前後でレポート化。リワードのROI(投資対効果)を可視化できます。

AIレシートによる流通をまたいだ分析により、業態・流通横断の購買実態の一元管理や、業態間スイッチの検証とROI・LTVの分析、one to oneマーケティングによる高効率投資が実現されます。特定流通データに依存しない販促戦略の立案や、個別のユーザー行動に応じた販促施策で費用対効果を最大化できるようになりました。
delyは、今後もAI解析精度の向上、リアルタイムデータの活用、ダッシュボード化による即時レポート機能の強化を図る予定です。営業・企画・マーケティング活動のDXを強力に後押ししていくとしています。