三井不動産株式会社は、施設内での配送業務負担軽減を目的として、米国企業Avride inc.の自動配送ロボットを活用し、三井アウトレットパーク木更津での実証実験を開始すると発表しました。
本実証実験は、アウトレットモールの店頭商品を扱うオンラインショッピングサービスの需要拡大に備え、ロボットを活用した自動配送を導入することによって梱包資材等のアウトレット施設内の配送効率向上と、配送業務の負担軽減を目指すものです。
同社は全国13拠点で運営するアウトレットモール「三井アウトレットパーク」の出店ブランドから約140のショップが参加する公式オンラインショッピングサイト「三井アウトレットパーク オンライン」を2025年3月17日にオープンしています。このサービスは、アウトレットモールの店頭商品をオンラインでショップから直接購入し、自宅で商品受取できる業界初の取り組みとなっています。
オープン以降、非常に多くの顧客から好評を得ており、ショップの拡充や出荷拠点の追加により、さらなる取扱商品の拡大に継続して取り組んでいます。現時点で約140ショップ、約6万アイテムを取り扱っており、B品フェアの開催など、サイト内のコンテンツも充実させていく予定です。
現状、店舗側では注文商品の引当、ピッキング、商品梱包、配送業者への商品引渡しという配送業務を実施しています。特に梱包資材を保管場所へ取りに行く業務負荷や、配送業者側での広大な敷地内での各店舗巡回による集荷業務の負荷が課題となっていました。
Avride社の自動運転配送ロボットを用いることで梱包資材や梱包した商品等の運搬を自動化し、配送の効率化を実現します。広大なアウトレット施設の中を自動配送ロボットが配送することで、店舗や配送業者の負担を軽減し、よりスムーズな配送の仕組みづくりを実現していきます。
小売業界では人手不足が深刻化する中、配送業務の自動化は重要な課題となっており、今回の実証実験を受けて同様の課題を抱える大型商業施設でも導入を検討する動きが出て来そうです。