EC・小売のサプライチェーンをテクノロジーで最適化する事業を展開するshizaiは、シリーズB 1st closeで4.2億円の資金調達を完了したと発表しました。
今回の調達では、GLPグループが支援するMonoful Venture Partnersと日本郵政キャピタルが新たな株主として参画しました。調達した資金は、既存の包装資材事業の成長加速と、内製ソフトウェア「lube」の開発投資に充てられます。
2020年に創業したshizaiは、国内外に包装資材工場のネットワークを構築し、アナログな処理が残る包装資材領域に対して「ソフトウェアを前提に0からビジネスオペレーションを再構築」する取り組みを続けています。
今回の発表に合わせて、同社は3つの新たな展開を明らかにしました。1つ目は、アライアンスパートナーの拡大です。親和性の高い物流・ロジスティクス領域の3PL事業者や物流不動産事業者、配送事業者との連携を強化し、エンドユーザーへの価値提供機会を増やしていく方針です。さらに、EC関連プラットフォーム事業主、PEファンド、ECコンサル事業主など、多様な領域のパートナーと協力していきます。
2つ目は、Purchase Order Management（発注/調達管理）ソフトウェア「shizai pro」のローンチです。このソフトウェアは、包装資材だけでなく仕入れアイテムすべてを統合管理し、WMSなど周辺ソフトウェアとの連携も可能です。
3つ目は、採用活動の強化です。プロダクト開発部門やビジネス開発部門、オペレーション部門を中心に人材を募集しています。2025年3月18日にはオフィスにてイベントを実施予定です。
shizaiは「EC/小売のサプライチェーンをTechの力で理想形に組み替える」というミッションのもと、包装資材流通事業とソフトウェア事業の両輪で価値提供を続けていく考えを示しています。
今回の資金調達と新サービスのローンチにより、shizaiはEC・小売業界のサプライチェーン最適化に向けてさらなる成長を目指します。物流業界との連携強化や独自ソフトウェアの開発など、多角的なアプローチで業界の変革に挑戦する同社の今後の展開が注目されます。
