株式会社セキュアは、AIを活用した顔認証クラウドサービス「SECURE FR Cloud」の販売を2025年3月3日より開始すると発表しました。本ソリューションは、監視カメラの映像から特定の人物を顔認証で検知し、メールやアプリで通知する機能を持っています。
「SECURE FR Cloud」は、主に小売業界における万引き対策を見込んで開発されました。小売店では、ホワイトリストやブラックリストの管理、VIP顧客への対応、不審な行動の検知などへの活用が想定されます。
店舗におけるマーケティング活動にも応用でき、年齢や性別などの属性分析を活用して顧客データを収集可能です。店内のルートを追い、棚割りの改善に活かすこともできます。滞在時間が長すぎる顧客を検知し、万引きや不正の抑止を狙えます。
主要な機能として、顔認証したイベントログの検索、過去の同一人物・類似人物の来店履歴の確認、認証した人物の顔と全身のコマ送り再生、カメラの認証順のチェック、滞在時間の計測などが挙げられます。
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クラウドで管理するシステムであり、登録ユーザーの一元管理や多拠点の一括管理が可能となり、オンプレミス型と比較して、運用面における業務効率化や安全性向上を実現します。ほかにクラウド型のメリットとして、拠点が複数ある企業への柔軟な対応、複数店舗の一括管理、高度なセキュリティ技術、災害復旧、保守管理の容易さなども挙げられます。
「SECURE FR Cloud」は、1台の解析用PCに4台のカメラが接続可能で、同時に最大20名の顔認証(1台あたり同時に5名)を実施できます。解析用PCには、クラウド連携を前提とした柔軟なネットワーク接続性を持つLenovo社の「ThinkEdge SE30」を採用しました。
セキュアは今後も、あらゆる業界・シーンのセキュリティレベルを上げ、業務効率化を実現するビジネスソリューション提供に取り組み、スマートシティ、スマートビルディングの実現に向けて邁進していく方針です。
小売業界においては、「SECURE FR Cloud」の導入により、万引き防止や顧客管理の効率化が期待されます。AIとセキュリティ技術の融合が、新たな価値創造と社会課題の解決につながる可能性を示すサービスであり、今後の機能拡充や適用分野の拡大が注目されます。