株式会社amsは、日本語の自然な会話でシフト作成が完了するAIエージェント「シフトラ」を2025年11月11日より正式に提供開始しました。
Google主催の「Gemini API Developer Competition」において、世界119カ国から数千件の応募の中から受賞した技術を搭載し、従来40時間かかっていたシフト作成業務をわずか10分に短縮することを実現しています。
日本の小売・飲食・保育・ホテル業界では人材不足が年々深刻化しており、最も貴重なリソースである管理者が毎月何十時間もの時間をシフト作成に費やしている現実があります。シフト作成は属人化しがちで、作成者には膨大な時間だけでなく従業員間の人間関係や個別の事情を考慮する精神的負荷もかかっています。
同社はこの高負荷業務から管理者を解放し、彼らが本来行うべき接客改善や人材育成といった「本質的な業務」に時間を使えるようにすることこそが、人材不足時代の日本企業に不可欠であると考え、シフトラを開発しました。
シフトラの革新的な点は、生成AI技術を駆使することで、口語や曖昧な表現での指示をそのまま理解し、実際の現場で使えるレベルのシフトを作成することです。「田中さんと山田さんは相性が悪いから一緒のシフトにしないで」「店長と副店長の休みは被らせない」「高校生スタッフは夜勤NG」といった現場の生の声を、生成AIエージェントが正確に理解してシフト組みを行います。
これまでのシフト自動作成ツールは固定的な条件設定しかできず、現場レベルの複雑なルールや人間関係を反映できませんでした。その結果自動作成されたシフトは実用に耐えず、結局手作業での大幅な修正が必要でした。
さらに作成されたシフトが本当にルールを守っているかを別のAIエージェントが独立して評価・検証する二重チェック機能を搭載。これにより安心して実務に使用できる品質を実現しました。
保存されたルールを使えば、新人でもベテラン管理者と同等以上の公平で無理のないシフトを作成できます。属人化を解消し誰もが高品質なシフトを作成できる環境を提供します。
多くの現場ではExcelでシフト管理を行っており、Excel、CSV、PDF形式での出力に対応。特にExcel出力では列の幅や各シフトのカラーリングまで細かく指定して保存可能です。現在使用しているExcelフォーマットにも合わせられるためシステム移行の負担を最小限に抑えられます。
ベータ期間中に国内の小売・飲食・保育・ホテル業界を中心に、大手テレビ局や大手百貨店を含む50社以上でテスト導入されています。大手百貨店の担当者は「一時的なアルバイトの多い催事場など、最も難しい部署のシフトも一発で作成できました。部門や時期ごとにルールが全く異なる百貨店において、自然な言葉で伝えればいいのはとても楽です」とコメントしています。
すでにロンドンの保育園での導入実績もあり、多言語対応により海外展開も本格化しています。米国では「AI Shift」のサービス名で展開し、両名称とも商標取得済みです。
初期費用0円、月額250円（税別）/人という中小企業でも導入しやすい価格設定を実現。この価格設定により人材不足に悩むあらゆる規模の企業を支援します。勤怠管理システムとの連携も簡単で、既存システムとの統合もスムーズに行えます。
