EC配送向けリユース梱包「シェアバッグ」を提供するcomvey、約1億円を調達

・comveyが約1億円の資金調達を実施
・リユース可能な配送バッグ「シェアバッグ」の普及拡大が目的
・CO2排出量を大幅に削減し、持続可能な物流を目指す

企業 資金調達/M&A/提携
EC配送向けリユース梱包「シェアバッグ」を提供するcomvey、約1億円を調達
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リユース可能な配送バッグ「シェアバッグ®︎」およびそのオペレーションシステムを開発・提供する株式会社comvey(コンベイ)が、約1億円の資金調達を実施しました。今回の引受先は、Kepple Capital、ココナラスキルパートナーズ、サザビーリーグなどです。これにより、comveyの資金調達の累計総額は約1.5億円に達しました。

comveyは2022年6月に設立されたスタートアップで、2023年5月からシェアバッグサービスを開始しました。現在、アパレルやコスメ、ジュエリーを中心に多くのEC事業者が本サービスを導入しています。毎月購入者の30%近くがシェアバッグを選択し、返却率は約100%を記録しています。

シェアバッグは、郵便ポスト投函で返却でき、返却確認後にクーポンを配布するサービスです。バッグはクリーニングや修繕を経てEC事業者のもとに戻され、循環する仕組みとなっています。

50回から100回程度リユースでき、使用限度に達した場合は95%以上を水平リサイクルし、再びシェアバッグの材料として活用されます。従来のダンボール梱包と比べ、10回の配送でCO2排出量を85%以上削減できます。購入者にとっては、クーポンに加えて、梱包の解体やゴミ出し、環境への罪悪感から解放される点がメリットです。

出資者であるKepple Capitalのプリンシパル島田尚平氏は、「誰かに我慢や無理を強いることなく、環境意識・金銭的メリット・手間の削減など、嘘偽りなく皆がそれぞれの目的・インセンティブを満たした結果、持続可能な物流・社会になるという素晴らしい仕組み」と、本サービスを高く評価しています。

サザビーリーグのシニアプロジェクトマネージャー植村剛直氏は、「comveyの事業を支える新たな連携や協業を模索していきたい」という意向を示しました。また、ココナラスキルパートナーズの代表取締役南章行氏は、comveyのソリューションについて、「あらゆるステークホルダーにメリットがある仕組みやオペレーションを実現している」と評価しています。

今回の資金調達により、comveyはサービス開発やチーム体制を強化し、事業のさらなる成長を目指します。comveyは、「美しい物流をつくる」というミッションのもと、これまでの物流の概念を再定義し、様々なステークホルダーと力を合わせながら、「これからのEC社会にフィットした新しい物流の仕組み」を構築していく方針です。環境負荷の低減と利便性の向上を両立させる物流の形として、EC業界でのシェアバッグの普及が期待されます。

《Commerce Innovation編集部》

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