株式会社OpenFashionは、関連会社である株式会社ワールドによる全株式取得に伴い、ワールドグループの連結子会社となることが決定したと発表しました。株式譲渡実行日は、2025年2月28日となる予定です。
OpenFashion社は、ファッションに特化した生成AI活用支援サービス「MaisonAI」を提供しています。今回の子会社化により、ワールドグループのデジタル事業推進を加速させるとともに、同グループ内でECサイトの構築や運営支援を手掛ける株式会社ファッション・コ・ラボとのシナジーにより、グループのデジタル事業成長を一層促進します。
2014年にオムニスの社名で設立されたOpenFashion社は、WEBサイトを通じてユーズド衣料の買い取りおよび販売サービスを展開してきました。2018年3月には、ワールドグループ子会社である株式会社ワールドインベストメントネットワークが発行済株式の46.6%を取得し、持分法適用関連会社となりました。
その後、サブスクリプション型ファッションレンタルサービスへと事業領域を拡大。生成AI市場の急速な拡大を受け、自社の蓄積されたノウハウを活用してファッション業界を中心とした生成AI活用支援ツール「MaisonAI」を開発、提供しています。2023年7月に、現在のOpenFashionという社名に変更しました。
今後、OpenFashion社は、顧客ニーズに応じたデジタルサービスの提供にとどまらず、他のアパレル・ファッション企業や関連業種にもサービスを展開できるプラットフォームを目指し、取り組みを強化する予定です。この活動を通じて、ワールドグループの中長期ビジョンである「世界に唯一無二のファッション・エコシステム」の構築に貢献していくとしています。
一方、OpenFashion社がこれまで提供してきた生成AI支援ツール「MaisonAI」は、新会社「株式会社AuthenticAI」へと事業を分割することが決まりました。AuthenticAI社をワールドグループの連結対象外として設立することにより、生成AI市場の急速な変化に対応できる経営の自由度が高い体制とする考えです。新会社ではMaisonAIのさらなる成長を図るとともに、ファッション業界だけでなく、多様な業界で生成AIを活用した効率的な業務運営や新規事業の創出を支援・推進していきます。
今回の組織再編により、OpenFashion社はワールドグループとの連携をより強化し、引き続き高品質なデジタルサービスを提供していく方針です。ファッション業界のDXが加速する中、両社の強みを掛け合わせたシナジー効果が期待されます。