株式会社RUFUは、AIエージェントとBPOを活用してECモールの運用を効率化・自動化するサービス「emma」の提供を開始しました。本サービスは、Amazon・楽天など、競争環境が激しいECプラットフォームでのマーケティング業務の自動化と効率化を支援するものです。
近年、日本国内のEC市場は著しい成長を遂げており、Amazonや楽天の流通総額も年々増加しています。市場拡大に伴い出品者数も増加傾向にあり、競争環境は一層激化。クーポンや値引きなどの販促施策が多様化し、競合他社の動向を迅速に把握して即座に対応することが求められています。
「emma」は、このような環境下で出品者が競争力を維持・強化できるよう開発されました。本サービスでは、競合による突然のセール・クーポンなどの販促施策や新ブランドの登場など、モール運用における競合調査をAIエージェントが代行します。人手では追いきれない膨大な情報収集を自動化することで、常に最新の市場状況を把握できます。

また、自社の施策と競合の動きを踏まえ、「なぜ売上が変わったか」の仮説をAIが日次でレポーティングする機能を持っています。データに基づいた分析により、売上変動の要因を客観的に把握することが可能です。

さらに、分析から導き出された推奨アクションをAIに指示するだけで自動実行できる機能を備えています。担当者の業務負担を削減しながら、迅速な対応が可能となり、競争力の強化につながります。

RUFUは「データプロダクトを増やす」をビジョンに掲げ、生成AI・データ利活用支援事業やECモールのマーケティング支援事業を展開しています。今回のサービス提供により、出品者のビジネス成長をさらに強力にサポートしていく方針です。
Amazonの日本における2024年の売上高は前年比5.3%増の274億100万ドル(約4兆1,100億円)に達し、楽天グループの2025年第1四半期(1-3月期)の国内EC流通総額も前年同期比3.0%増の1兆4,310億円と成長を続けています。
今後も競争が激化すると予想されるEC市場において、AIとBPOを組み合わせた新しいアプローチは、人的リソースの限界を超えた運用効率化を実現し、出品者の競争力強化に貢献することが期待されます。