Shopify Japan株式会社は、エージェントコマースに関する重要なアップデートを発表しました。同社はGoogleと共同開発した新しいオープン標準「Universal Commerce Protocol(UCP)」を発表し、AI上での大規模なコマース展開を可能にします。
エージェントコマースの新時代
AIはコマースにおける次の大きなプラットフォームシフトとなっています。毎日何百万人もの人々が、商品を発見し、比較し、購入するためにAIチャットを活用しています。Shopifyは2025年にエージェントコマースの基盤を構築するというビジョンを掲げ、今回その実現を加速させます。
UCPの特徴と可能性
UCPは、AIエージェントがあらゆる加盟店と接続し、取引を行うためのオープンな標準です。すでに世界中の20以上の小売業者およびプラットフォームから支持を得ています。小売業者ごとの要件に応じて、迅速かつ柔軟に統合できるよう設計されています。
ShopifyのバイスプレジデントVanessa Lee氏は「何百万ものユニークな小売ビジネスのためにチェックアウト機能を構築してきた歴史を持っています。その中で得られた知見のすべてを注ぎ込み、UCPをスケーラブルで堅牢なコマース標準として設計しました」とコメント。
UCPを活用することで、エージェントはAIプラットフォーム上で円滑な取引を実現するために不可欠なチェックアウトフローを表現できるようになります。顧客はチャットの中で、割引コードの入力、ロイヤルティ情報の提供、サブスクリプションの請求頻度の選択、最終販売や先行予約などの販売条件の確認まで行うことが可能になります。
主要プラットフォームとの統合
UCPにより、Shopify加盟店はGoogle検索およびGeminiアプリのAIモード上で直接販売できるようになります。加盟店は埋め込み型のショッピング体験を提供でき、その体験をShopifyの管理画面から直接管理することが可能です。
さらに、Googleが新たに開始する「Direct Offers」パイロットプログラムの対象にもなります。選定された加盟店は、AIモード上で独自の限定オファーを提示できるようになり、この取り組みは今後さらに拡大していく予定とされています。
また、Microsoftとの統合アップデートも開始され、Shopify加盟店は「Copilot Checkout」を通じて、Copilot内で直接ショッピング体験を提供可能に。この新しい埋め込み型チェックアウト機能により、ユーザーはCopilot上で会話を続けたまま、その場で購入を完了することができます。
全ブランドへの開放
今回、Shopifyは新しい「Agenticプラン」を通じて、オンラインストアとしてShopifyを利用していないブランドにも、Shopify Catalogへのアクセスを開放します。このAgenticプランにより、加盟店は自社の商品をShopify Catalogに掲載できるようになります。
Shopify Catalogは数十億点の商品で構成されており、特化されたLLM(大規模言語モデル)を用いて商品データを分類・補完・標準化することで、顧客が求める商品を瞬時に表示できる仕組みです。
この取り組みにより、Shopify以外のECプラットフォームを利用する加盟店であっても、AIチャネルやShopアプリ、そして今後拡大していくShopify Catalogパートナーを通じて商品を販売できるようになります。





