株式会社ベクトル傘下の株式会社ライブコマースは、TikTokコマース分析ツール「FastMoss」を用いた2025年10月のTikTok Shop日本市場動向レポートを公開しました。
同レポートによると、10月の月間GMV(流通総額)は推計約22.1億円となり、前月比6.8%の成長に留まりました。7月の約4億円から9月の約20.7億円まで急成長を続けてきた同市場ですが、成長率に鈍化傾向が見られます。
販売数量は104.2万個(前月比5.68%増)となった一方、販売実績のある商品点数は2.8万個(前月比30%減)、新商品数は2.7万個(前月比72%減)と大幅に減少しており、商品供給面での課題が浮き彫りになっています。
商品カテゴリー別では、「美容・パーソナルケア」が24.8万個の販売で21%成長を維持し、引き続き首位を占めています。「食品・ドリンク」も25.6%の高成長を記録し、生鮮冷凍食品等の販売解禁が成長要因の一つとして推定されます。一方、「スマホ・デジタル機器」は23.2%減少し、カテゴリー順位を2位から3位に下げました。
販売チャネル別では、ライブ配信経由の販売が10.8万個(前月比44%増)と大幅に増加した一方、ショート動画経由は45.8万個(前月比16.7%減)と減少し、販売手法に変化が見られます。
価格帯では、1,000円から3,000円の商品が売れ筋ラインを維持しており、特に500円から1,000円の低価格帯商品の販売比率が上昇しています。
FastMossは中国の北京有楽今天科技有限公司が提供するTikTok Shop専用の分析ツールで、ライブコマース社は2025年7月16日に日本初の正規販売代理店として認定されました。同ツールは世界14カ国以上でサービス展開し、累計導入ユーザーは200万人以上に上ります。








