株式会社クラシコムが提供するライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」のアプリが、2025年8月に500万ダウンロードを突破したことを発表した。
同社は2019年11月にiOSアプリ、2020年4月にAndroidアプリの提供を開始。現在ではEC売上の約8割がアプリ経由となるなど、顧客体験の中心を担う存在へと成長している。
「北欧、暮らしの道具店」アプリは、EC販売に加えてコラム・動画・ポッドキャストなど多彩なコンテンツも発信。これらのコンテンツと商品ページをシームレスに行き来し、コンテンツ視聴から購買までワンストップで完結できる仕組みを提供している。外部サービスに依存しない、自社アプリならではの独自プラットフォームを形成している点が特徴だ。
Webサイトよりも直感的で没入感のある導線、プッシュ通知によるタイムリーな情報提供もあいまって、アプリ経由での購入比率が順調に上昇。現在ではEC売上の約8割を占めるまでに成長した。
アプリの成長に並行して、Instagramフォロワー数は170万、YouTube登録者数は100万を超えるなど、SNSを中心とした顧客接点も拡大。同社では、アプリ・SNS・メルマガなどの顧客接点を「エンゲージメントアカウント」と定義しており、その総数はアプリ500万ダウンロード達成と同時期の2025年8月末時点で1000万アカウントを突破した。
アプリの成長は、SNS・メルマガ等との相互作用が支えている。SNSでの認知獲得により、アプリダウンロード広告の効率性が向上し、高い費用対効果で新規ユーザーの獲得を可能にしている。また、アプリダウンロード後も、プッシュ通知によるリマインドだけでなく、SNSからの継続的な導線によって高いアプリ起動率を維持。これがアプリ内購入率の向上にもつながり、サービス全体の成長を後押ししている。
同社では、多様なジャンルの商品と多様なチャネルから集まる顧客を、一貫した世界観でつなぐ「マルチチャネル・マルチカテゴリ」戦略を展開。今後もエンゲージメントアカウントの開拓・育成を重要指標として位置づけ、ブランド価値と顧客体験のさらなる向上を目指すとしている。