デミニミス・ルール撤廃で転換期、イーベイが明かす越境ECの新潮流

・米国デミニミス・ルール撤廃を機に、DDP必須化で安心取引を実現。欧州・豪州・アジアへの販路多極化が本格化
・ポケモンカード中心にトレーディングカード市場が前年比1.74倍、カメラ全般は40倍以上の劇的成長を記録
・真贋保証サービスやライブコマース展開など、「価格」ではなく「信頼」で選ばれる競争環境へ移行

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デミニミス・ルール撤廃で転換期、イーベイが明かす越境ECの新潮流
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イーベイ・ジャパン株式会社は、2025年の越境EC販売動向と2026年の展望をまとめたレポートを発表しました。米国における関税制度の見直しやデミニミス・ルール撤廃という大きな転換期を経て、日本セラーの海外展開に明確な変化が見られた一年となりました。

制度変更がもたらした市場環境の激変

米国では800ドル以下の商品が関税免除となる「デミニミス・ルール」の撤廃が実施されました。撤廃前には駆け込み需要が発生した一方、撤廃後は「後から関税を請求されるかも」という不安や、通関・受け取り時のトラブルが発生し、購入をためらうケースや取引途中でのキャンセルといった課題が浮上しました。

こうした状況を受け、イーベイ・ジャパンでは米国向け取引において「DDP(関税込み配送)」の必須化へと舵を切りました。購入時点で支払い総額が明確になることで、バイヤーの不安を軽減し、安心できる取引環境の整備を進めています。

日本セラーの販路多極化が本格始動

米国制度変更をきっかけに、日本からの販売動向にも明確な変化が見られました。欧州・豪州・アジアといった非米国地域への展開が拡大し、販路の多極化が進展。特定市場の制度リスクに左右されにくい安定的な成長に向けた転換期が進行中です。

2025年は、日本セラーが誇る「品質の良さ」「正確さ」「ものを大切に扱う文化」といった強みが、改めて国際市場で評価された一年となりました。こうした信頼をさらに高める取り組みとして、「eBay真贋保証サービス」をすべてのセラーに無料で開放。サステナブル志向の強い海外市場において、日本セラーの強みが制度環境の変化を乗り切る競争力として存在感を高めています。

トレカ・カメラが市場を牽引

2025年のカテゴリー別動向では、トレーディングカード/スポーツトレーディングカードが前年比約1.74倍と大きく伸長しました。特にシングルトレーディングカードが売上の約70%を独占。ポケモンカードがカテゴリー全体を牽引し、中でも4月発売の「ロケット団の栄光」、9月発売の「インフェルノX」が特に好調で、売上拡大に大きく寄与しました。

スポーツトレーディングカードではMLB関連商材や大谷翔平選手関連のカードの高額取引が目立ち、日本発のコレクターズアイテムの海外需要の強さが改めて示されました。

カメラ全般では前年比40倍以上の劇的な伸びを記録。「持ち運びやすさ」と「高画質」を両立した「DJI Mini 5 Pro」が支持を集めたほか、本格的な空撮・映像制作用途では「DJI Mavic 4 Pro Creator Combo」の人気が上昇しました。SNSや動画配信市場の拡大を背景に、空撮技術の進化そのものが市場価値を支えています。

2026年に向けた注目ポイント

イーベイ・ジャパンは2026年に向けて、セラーのDX化支援と多国展開の推進を強化します。公式販売・配送管理ツール「eBaymag」の浸透や現地でのキャンペーン拡大により、従来米国向けに展開されていた商材が、特に英国や豪州での販売機会を拡大しています。

中でも成長が顕著だったのは、日本製の中古カメラ、高級腕時計、トレーディングカードです。英国・豪州市場ではリユースやサステナブル志向が高く、品質管理への信頼性が評価されやすい傾向があります。

また、ライブコマースの拡がりにも注目が集まっています。その場で見て、語り、学び、手に入れるという「距離の縮まる買い方」は、情熱を持ったファンにとって非常に魅力的です。特に、ブランドバッグやスニーカーなどのファッションカテゴリーは、日本セラーの信頼性や商品の状態の良さとの親和性が高く、双方向型販売の成長が期待されています。

《AIbot》

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