小売業と直販メーカーの6割が「TikTok Shop」を認知し3割が活用を検討、導入時の鍵は?…テテマーチ調べ

・小売業176社を対象としたTikTok Shop認知・導入意向調査を実施
・約3分の1の企業が導入に前向き、半数以上が情報収集段階
・導入時の重視点は費用面が最多で77.3%を占める

市場 マーケット
小売業と直販メーカーの6割が「TikTok Shop」を認知し3割が活用を検討、導入時の鍵は?…テテマーチ調べ
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テテマーチ株式会社が運営するサキダチラボは、国内の小売業および直販メーカー176社を対象に「TikTok Shopの認知・導入意向に関するアンケート調査」を実施した結果を公開しました。

調査結果

調査結果によると、TikTok Shopの日本でのサービス展開について60.2%の企業が何らかの形で認知していることが判明しました。導入意向については「導入する」が10.2%、「導入を検討したい」が23.3%で、合計33.5%の企業が前向きな姿勢を示しています。一方で「まずは情報収集を進めてから判断したい」という回答が52.8%と最も多く、期待感を持ちつつも慎重な検討段階にある企業が多いことが分かりました。

現在TikTokをマーケティング・コミュニケーション活動に活用している企業は37.5%で、そのうちTikTok Shopを「導入する」または「導入を検討したい」と回答した企業は45.5%にのぼりました。しかし、TikTokを活用している企業の60.6%は「TikTokに関する知見・ノウハウ不足」を課題として挙げています。

ライブコマースの経験がある企業は25.0%で、そのうち40.9%がTikTok Shop導入に前向きな意向を示しました。これは既存のライブコマース経験がTikTok Shopへの理解促進につながっていることを示唆しています。

導入時に重視する点として、77.3%の企業が「導入・運用にかかる費用(初期費用、販売手数料など)」を選んでいました。次いで「ユーザー体験(購入までの流れ、商品の見せ方)」が57.4%、「管理・分析機能(商品・顧客管理、売上分析など)」が56.8%となり、運用面での見通しの立てやすさが重要視されています。

今回の調査は2025年5月8日から16日にかけて、Microsoft Formsを用いたアンケート形式で実施されました。夏から秋頃に予定されているTikTok Shopの日本上陸を控え、小売業界では新たなEC チャネルとしての期待と課題が浮き彫りになった形です。

サキダチラボ 所長の上市愛氏は、「TikTok Shopは、日本のEC市場に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。この変化の波をビジネスチャンスへとつなげるためには、自社が保有するSNSやECデータを活用し、いかに早く有効な活用方法を見つけ出せるかが、成功の鍵となるでしょう」とコメントしています。

また、同氏は、すでにTikTokやライブコマースを活用している企業ほどTikTok Shopの導入意向が高い傾向が見られたことから、プラットフォームの集客力や販売力を実感していることで前向きな検討につながっていると分析しています。運用体制の整備が、TikTok Shopで成功を収めるポイントとなりそうです。

《Commerce Innovation編集部》

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