TikTok Shop日本展開に向け、マイクロアドが中国企業Pinspaceと合弁会社設立

・マイクロアドと中国のPinspaceグループが合弁会社「IZULCA」を設立し、TikTok Shop運営代行事業を展開
・Pinspaceは中国でTikTok Shopにて7時間で20億円販売という驚異的な実績を持つ企業
・2025年夏から日本で本格展開予定のTikTok Shopを活用したソーシャルコマース市場への参入を支援

企業 経営戦略
TikTok Shop日本展開に向け、マイクロアドが中国企業Pinspaceと合弁会社設立

株式会社マイクロアドは、中国・深センを拠点にTikTokライブコマースの運営代行事業を行うPinspaceグループとの合弁会社「株式会社IZULCA(イズルカ)」を設立すると発表しました。

IZULCAは、Pinspaceが中国国内のTikTok Shop(抖音)で記録した「7時間で20億円販売」という実績と、マイクロアドが持つマーケティングの知見を組み合わせ、Pinspaceの日本におけるソーシャルコマース市場への参入を総合的に支援していきます。

本合弁会社の代表には、マイクロアドの副社長執行役員である榎原良樹氏が就任しました。同社は東京都渋谷区に本社を置き、2025年6月から事業を開始します。事業内容はTikTok Shop運営および、TikTokライブコマースの総合支援となります。

マイクロアドは2008年の上海支社開設以降、中華圏において国内外双方の企業に対し、クロスボーダーマーケティング支援事業を展開してきました。一方、Pinspaceは、デジタルガジェットの製造・販売のほか、中国版TikTok「抖音」をはじめとしたECプラットフォームの運営代行など幅広い事業を展開しており、年間売上500億円を超える企業です。

TikTok ShopはTikTok内のEコマース機能で、2025年夏頃から日本でも本格展開される予定です。2024年におけるTikTok Shopの世界流通総額は前年比2倍超の約5.2兆円(332億ドル)となり、急成長を遂げています。TikTokの拡散力とインフルエンサーなどによるエンターテインメント性を活かした販売が特徴で、魅力的な動画コンテンツを通じて商品の認知度を高め購買を促進します。

近年、TikTok Shopをはじめとするソーシャルコマース市場は世界的に急成長を遂げており、2030年までに6.2兆米ドル(約960兆円)規模に達すると予想されています。このような市場環境を背景に、両社は合弁会社を設立することで、日本市場でのソーシャルコマース事業の拡大を図ります。

マイクロアドの知見とPinspaceが持つ独自のTikTok Shop運営ノウハウを積極的に活用し、ターゲットとするユーザーとの最適なマッチングを図ることで、中国企業の商品を日本市場において効果的に販売するための支援を行っていく方針です。

《Commerce Innovation編集部》

関連タグ

特集