楽天グループ株式会社は、小売店や飲食店の商品を対象として東京都中央区晴海周辺で展開する自動配送ロボットによる商品配送サービス「楽天無人配送」を拡充すると発表しました。2025年2月27日より、米国のAvride社製ロボットを新たに導入し、配送体制を強化します。
楽天無人配送は2024年11月のサービス開始以来、スターバックスやスーパーマーケット文化堂などの商品を毎日配送してきました。2025年2月には新たにケーキ店「パティスリーハット」やコンビニエンスストア「ファミリーマート」が加わり、店舗数を拡大。対象地域も晴海全域と月島1～4丁目の一部、勝どき1～6丁目の一部へと範囲を広げ、配送場所は90カ所を超えています。
今回の拡充では、従来のロボットに加えて日本では初となるAvride社のロボットを導入することになりました。順次10台まで増やす予定です。Avride社は世界各地に研究開発拠点を持ち、自動配送ロボットや自動運転車に関する高度な技術と豊富な運用実績を持っています。同社のロボットは先進的な自動運転技術を活用し、公道でも安全に自動走行できるのが特徴です。2024年12月には、一般社団法人ロボットデリバリー協会の基準に基づく審査に合格しています。
楽天の執行役員 インキュベーション事業 ヴァイスプレジデントである向井秀明氏は「今後のさらなるサービス拡充に向けて、Avrideと協業できることを嬉しく思います」とコメントしています。
一方、AvrideのGlobal Commercial Directorであるtoby Snuggs氏も協業を喜び、「自動配送ロボットの導入により、物流の革新を進めながら日本社会における利便性向上に貢献できるよう努めてまいります」と述べました。
楽天は、自動配送ロボットによる安心・安全で利便性の高いサービスをより多くの人に提供できるよう、今後もサービスの拡充を継続的に行っていく方針です。
自動配送ロボットの導入は、深刻化する人手不足への対応策として注目されています。楽天の取り組みは、テクノロジーを活用した新たな配送モデルの構築に向けた先進的な事例と言えるでしょう。今後のさらなる展開や業界全体への影響が注目されます。
