株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、同社に関するMBO(経営陣による買収)構想の提案を受領したことを明らかにしました。今回の提案は、同社の代表取締役副社長で創業者次男の伊藤順朗氏および同氏が関係する伊藤興業株式会社から出されたものです。
セブン&アイHDは、2024年11月13日時点では、特別委員会が本提案について慎重かつ包括的な検討を行っている段階であることを明かしています。報告時点では伊藤順朗氏および伊藤興業、買収を提案しているアリマンタシォン・クシュタール(以下、ACT)、またはその他の第三者との取引について、決定されている事項はないとのことです。
特別委員会委員長および取締役会議長であるスティーブン・ヘイズ・デイカス氏は、「伊藤順朗氏及び伊藤興業からの提案、ACT からの提案、並びに当社が実行可能なスタンドアローンでの施策を含め、潜在的な株主価値の実現のための全ての選択肢を客観的に検討しております」と、様々な可能性を検討中であることを強調。「特別委員会及び取締役会は、価値最大化に向けて各関係者との対話を継続すると共に、当社株主及びその他のステークホルダーの利益の最大化に向け、引き続き取り組む所存です」とコメントしました。
同社の特別委員会は、独立社外取締役のみで構成され、ファイナンシャルアドバイザーおよびリーガルアドバイザーが含まれています。MBO提案者の一人である伊藤順朗氏は、本提案およびACTからの買収提案に関するすべての審議から除外されており、客観的な検討を進めるとしています。
セブン&アイHDは、今後も事業運営および株主価値の顕在化を実現する短・中期的な施策の実行に注力する方針です。日本最大規模の小売グループであるセブン&アイHDの動向は、小売業界のみならず経済界全体からも注目されています。MBOの検討過程や結果が、日本の企業統治や株主価値向上の取り組みに与える影響も大きいと考えられます。特別委員会による検討の結果はいつ明らかにされるのか、引き続き同社の発表が注視されます。