DCMホールディングス株式会社と株式会社エンチョーは、株式交換契約を締結し、経営統合を行うことを発表しました。これにより、DCMホールディングスが完全親会社となり、エンチョーは完全子会社となります。統合は、両社の取締役会で決定されたもので、エンチョーの株主総会での承認を経て、2025年9月1日に効力を発する予定です。
DCMホールディングスは、ホームセンター事業を中心に、全国に845店舗を持つ企業です。一方、エンチョーは静岡県を中心に57店舗を有し、DIY支援を軸としてホームセンター事業を展開しています。両社は、経営統合により、仕入れや販売促進、システム・物流体制の効率化を図り、スケールメリットを活かした経営を目指します。
エンチョーの株式は、2025年8月28日に上場廃止となる予定です。これにより、上場維持費用の削減が可能となり、経営資源を事業成長に集中させることができます。DCMホールディングスのグループファイナンスを活用することで、資金の面でも不安は少ないとしています。
今回の経営統合により、両社は人材交流を進め、培ったノウハウを共有することで、他の小売業にはない専門性を発揮し、競争力を高めていく考えです。また、DCMグループは、静岡県の地盤を新たに加えることで、顧客層の拡大を図ります。
今後、DCMホールディングスとエンチョーは、スケールメリットを活かした仕入れ構造改革やコスト低減を進め、シナジー効果を具体化することで、さらなる成長を目指すとしています。小売業界における競争が激化する中で、両社の統合は、ホームセンター業界再編の一環として注目される動きとなるでしょう。