株式会社セブン-イレブン・ジャパンとAIヘルスケア企業のUbie株式会社は、ヘルスケア分野での業務提携を発表しました。提携により、全国約22,000店舗のセブン-イレブンのネットワークとUbieの医療AIテクノロジーを組み合わせ、新たな健康サポートサービスの展開を目指します。また、提携に合意するとともに、Ubieはセブン-イレブンを引受先とする第三者割当増資を実施しました。
両社は、「いつでも、どこでも、誰もが」安心して健康サポートを受けられる社会インフラの構築を目標に掲げています。デジタルとリアルを連携させ、食と医療・ヘルスケア領域における新たな顧客体験の創出に共同で取り組みます。
また、医療や健康に関する情報提供から、商品の販売までをサポートするソリューション事業の展開を計画。セブン‐イレブン店舗をヘルスケアステーションとして活用し、身近で利便性の高いヘルスケアエコシステムの構築を目指します。
セブン-イレブンは、全国に21,743店舗(2025年2月末時点)のコンビニエンスストアを展開しています。一方、Ubieは月間1,200万人以上が利用する症状検索アプリ「ユビー」や、全国1,800以上の医療機関で採用されるAI問診などのソリューションを総称する医療機関向けパッケージ「ユビーメディカルナビ」、製薬企業と協業し疾患・治療啓発情報を提供する「ユビー for Pharma」を提供している企業です。
両社の強みを合わせた提携の第1弾として、セブン-イレブンの商品お届けサービス「7NOW」と、Ubieの症状検索エンジン「ユビー」との連携実験を開始します。実験では、「ユビー」を利用する体調不良の顧客に対し、「7NOW」の利用を案内するほか、「7NOW」利用後にシームレスに「ユビー」で症状検索ができるようにするなど、両サービスの相互連携を図る予定です。

将来的には、「ユビー」利用者の属性やニーズに合わせたセブン-イレブン商品の提案や、店舗での健康情報発信など、顧客の健康をサポートする新たなサービス展開も計画しています。
本提携により、コンビニエンスストアの新たな可能性が開かれるとともに、日本の医療・健康サービスのデジタル化が一層加速することが予想されます。今後の両社の取り組みと、社会的影響に注目が集まっています。