ラストマイル物流に特化したソリューション事業を展開する株式会社エニキャリは、Uber Eats Japan合同会社のラストワンマイル配達ソリューション「Uber Direct」とのシステム連携を発表しました。これにより、3月中旬からエニキャリの共同配送網の対象エリアとキャパシティがさらに拡大しています。
新型コロナウイルスの影響でフードデリバリー事業者やモール型ECサイトが急速に拡大し、その利便性が広く認知されました。ポストコロナの現在、飲食小売業界では自社ECサービスや自社デリバリーの導入が進んでいます。これは、顧客への体験価値向上や自社ブランディング、マーケティング、CRMの強化を目的としています。
エニキャリの共同配送ネットワークを利用する企業からは、対象エリア拡大の要望が多く寄せられていました。この需要に応えるため、エニキャリはUber Directとの連携を決定しました。
エニキャリが提供する配送管理システム「ADMS Connect」と荷主企業のECサービスや基幹システムの連携により、自動で配送マッチングが行われ、エニキャリの共同配送網を利用できるようになります。マッチングでは、企業の需要に合わせた条件設定が可能です。

Uber Directは、パートナー企業の自社サイトやアプリで販売されている商品を、Uber Eatsの配達ネットワークを活用して迅速に顧客に届けるラストワンマイル配達ソリューションです。パートナー企業は自社で配達要員の確保・管理を行うことなく、全国47都道府県で効率的に即時配達を提供できます。
今回の連携により、飲食小売業界向けにより利便性の高い配送インフラが提供されることになります。エニキャリは、シェアリングエコノミーを通じて「地域に愛される持続可能なラストマイル物流インフラ」の実現を目指しており、今回の提携はその取り組みをさらに加速させるものといえます。
飲食小売業界におけるラストマイル物流の需要は、今後、さらに高まると予想されます。エニキャリとUber Directの連携は、この需要に応える重要な一歩となるでしょう。両社の強みを活かしたサービス展開により、物流DXがより一層進展することが期待されます。