エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(以下、NTTスマートコネクト)株式会社とOneAI株式会社は、新たなライブコマースプラットフォームの共創に向けた実証実験を開始すると発表しました。本取り組みは、NTT西日本が主催するQUINTBRIDGE事業共創プログラムの一環となります。
今回の実証実験は、NTTスマートコネクトが提供するライブコマースプラットフォーム「foove」上で、OneAIの即時生成広告バナー技術を活用するという内容です。本技術を用いて、リアルタイムで配信コンテンツに合う広告バナーを生成、表示することにより、コンバージョン率(CVR)の向上を目指します。

第1回の実証配信は2024年12月21日に実施する計画で、静岡県沼津市出身のYoutuberせんちゃん氏が静岡県の特選グルメを紹介します。初回配信に参加するのは、焼津のカツオのたたきや浜松餃子など、地元の名産品を取り扱う7店舗です。
実証配信は複数回行うことを予定しており、配信後には即時生成される広告バナーの効果を評価します。得られた結果をもとに、配信者の売上向上やクリエイティブ生成コストの軽減、視聴者のエンゲージメント向上につながるプラットフォームの在り方について検討を進めていく予定です。
本取り組みは、ライブコマース市場の拡大に伴う課題を背景として実施が決定しました。さらなるCVRと売上の向上、配信にかかる稼働の削減、視聴データのマーケティング活用などが、配信者の課題として挙げられています。NTTスマートコネクトとOneAIは、視聴データの分析結果を活かしたクリエイティブ技術を活用することで、これらの課題解決を図ります。
NTTスマートコネクトは今後も、OneAIを含むQUINTBRIDGE事業共創プログラム採択企業と実証実験を通じて、ライブコマースプラットフォームを活用した事業化検討を進めていく方針です。
今回の実証実験により、AIを活用した新たな広告技術がライブコマースの世界にどのような変革をもたらすのか、注目が集まっています。視聴者と配信者の距離を縮め、より効果的なコマース体験を実現できるか、その成果が期待されます。