株式会社データ・ワンは、NTTドコモと共同で新たな広告配信ソリューション「co-buy® Segment Plus」を開発し、2025年1月から提供を開始すると発表しました。
この新サービスは、データ・ワンが保有する小売事業者の購買データと、NTTドコモが独自に構築した顧客セグメントデータを組み合わせることで、消費者のライフスタイルをより精緻に捉えた広告配信を可能にします。
NTTドコモの顧客セグメントは、基本属性のほかに価値観や興味関心、購買意欲など7分類計2000セグメントに及び、位置情報や各種サービスデータ、回線契約情報などを基に構築されています。データ・ワンの購買データを掛け合わせることで、より高度なターゲティング広告が実現します。
対応する広告媒体は、ドコモ広告をはじめ、YouTube、Facebook、Instagramなど多岐にわたります。また、ファミリーマートなど提携小売事業者のオフライン購買計測にも対応しており、幅広い業種のクライアントに活用可能です。
データ・ワンでは、今回のサービス開始を通じて、購買データを基にした信頼性の高い広告配信をさらに進化させていく方針です。
広告業界では、個人情報保護への意識が高まる中、効果的なターゲティング広告の実現が課題となっています。新たなソリューションは、個人を特定する情報を含まない形で高精度な配信を可能にすることから、この課題に対する新たなアプローチとして広く活用されそうです。
なお、NTTドコモでは今後、グループ企業が保有する様々なデータも活用し、2025年度中にセグメント数を4000まで拡大する予定とのことです。
デジタル広告市場の競争が激化する中、購買データとプロファイリングデータを組み合わせた本サービスが、広告主にどのような価値をもたらすのか、今後の展開が注目されます。