AIを活用した越境ECプラットフォーム「SAZO」を運営する株式会社SAZOは、シリーズAラウンドとして総額32.1億円の資金調達を実施したと発表しました。日本郵政キャピタル、鈴与、NAVER Corporationなど複数の投資家からの第三者割当増資と、金融機関からの借入を組み合わせた調達です。今回のラウンドにより、累計調達額は39.7億円に達しました。
月間取引額が約7倍に成長
SAZOは2025年5月のプレシリーズAで7.1億円を調達して以降、日本版に続き韓国版「SAZO」をリリースしました。韓国マーケット向けに日本企業の越境販売支援も開始しており、2026年度上半期には月間取引額(GMV)が約7倍に拡大しています。海外売上比率も75.65%まで高まりました。

エージェンティック・コマースへ進化
今回調達した資金は、AIが自律的に判断・実行する「エージェンティック・コマース」の実現に向けた研究開発へ充てられます。越境ECにおける情報探索や決済、物流、関税処理といった複雑な工程を、AIエージェントが自動で処理できる仕組みを目指すとしています。あわせて、日韓に加えて米国など新たな市場への配送網を整備し、グローバル展開のための物流拠点構築も進める方針です。
組織体制も拡充へ
現在65名体制の組織については、AIエンジニアリングやマーケティング、物流、事業開発など幅広い職種で採用を強化するとしています。SAZOの調査では、利用者の47.1%が「初めて越境ECを利用した」と回答しており、越境取引特有のハードルを下げる効果を確認。今後は配送費や関税の予測精度を高めながら、ワンクリックで海外商品を購入できる体験の拡充を目指す姿勢を示しています。



