タイムリープ、ビーツと提携 「えんかくさん」事業を譲受し「RURA」と融合へ

・タイムリープとビーツが遠隔接客分野で包括的業務提携を締結
・タイムリープはビーツの「えんかくさん」事業を譲受、ビーツはRURAの販売パートナーに
・両社の強みを融合し、小売業界の人手不足という社会課題解決を目指す

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タイムリープ、ビーツと提携 「えんかくさん」事業を譲受し「RURA」と融合へ
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タイムリープと株式会社ビーツは、遠隔接客分野における包括的な業務提携契約を締結しました。この提携により、タイムリープはビーツが運営する「えんかくさん」事業を譲受し、ビーツは今後、タイムリープの「RURA」の販売パートナーとして連携を強化していきます。

両社はこれまで競合として同じ遠隔接客領域の市場を牽引してきましたが、今後はパートナーとして、日本のサービス業が抱える人手不足という社会課題に、より大きな価値を提供することに取り組みます。

ビーツは「ブランド体験の共創」を掲げ、リテール領域において販促ツールの開発や店舗設計・施工を手掛けています。2020年には新規事業としてリモート接客「えんかくさん」を立ち上げ、市場拡大に尽力してきました。一方、タイムリープは遠隔接客という新たな体験価値を提供する「RURA」を展開し、累計100社以上への導入を実現。業界におけるスタンダードの確立を推進してきました。

ビーツはマーケティング領域に注力していくうち、「自社開発ではなく、業界最高水準のプロダクトを取り扱う」戦略へと方針を転換。約半年にわたる協議を経て、業務提携が実現しました。

両社は、RURAの高いプロダクト力と現場運用ノウハウ、ビーツのマーケティング力および空間設計力を融合させることで、より多くのクライアントに最適な遠隔接客ソリューションを提供できると考え、本契約の締結に至りました。今後、タイムリープとビーツは、それぞれの強みと知見を結集し、遠隔接客体験のさらなる進化を目指していきます。

タイムリープの代表取締役である望月亮輔氏は「同じ市場で切磋琢磨してきたビーツと提携できることを大変感慨深く感じています」と心境を明かし、「空間プロデュースの高い知見を持つビーツとタッグを組むことで、より多くのお客様に新しい価値を届けられることに、今からとてもワクワクしています」と期待を示しています。

ビーツの代表取締役社長である柏木又浩氏も「『えんかくさん』は、コロナ禍をきっかけに誕生したサービスです。しかしながら、今後のリテール企業にとって店舗の省力化を実現できるオンライン接客はデフォルト化していきます」と予想し、「提携によって、リテール企業の皆様によりよい顧客体験を実現する新たなアプローチを共に考えていけることを楽しみにしています」と述べています。

遠隔接客サービス「RULA」を導入すると、少人数でも多拠点の接客が可能となり、約30店舗の受付を3名で実施している例もあります。本サービスにより、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となります。

人手不足が深刻化する中、両社の強みを活かした遠隔接客ソリューションの普及が加速することで、業界全体のDX推進と顧客体験の向上が期待されます。

《Commerce Innovation編集部》

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