EC向け積立決済SaaS「Respo」、プレシリーズA1stクローズで1.2億円調達

・Respoが1.2億円の資金調達を完了、mintをリード投資家として実施
・積立決済(SNBL)サービスの開発・運営を強化へ
・優秀なエンジニアやデザイナーの採用を推進し、技術力を底上げ

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EC向け積立決済SaaS「Respo」、プレシリーズA1stクローズで1.2億円調達
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EC向け積立決済SaaS「Respo(リスポ)」を提供する株式会社リスポは、プレシリーズAの1stクローズとして1.2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Respoは、「積立決済機能」を企業側のECサイトに組み込み・導入できる決済SaaSです。現在は、EC事業や旅行事業を行う事業会社を中心に提供しています。調達した資金を活用し、開発組織の強化と、既存のプロダクトの進化と新機能の追加を通じたユーザー体験の向上に注力する意向です。

今回の資金調達は、mintをリード投資家として、株式会社サイバーエージェント・キャピタル、East Ventures、佐藤裕介氏(STORES株式会社 代表取締役社長)、堀井翔太氏(株式会社スマートバンク 代表取締役社長)、事業会社およびエンジェル投資家複数名を引受先とした第三者割当増資により実施されました。2025年春には2ndクローズでの追加調達を実施する予定です。

近年、積立決済(SNBL: Save Now, Buy Later)がFintech業界で再注目されています。SNBLは、消費者が事前に資金を積み立てることで商品やサービスを購入する仕組みで、負債を伴わない購入モデルとして評価されています。

特に、若年層や経済的に慎重な消費者層の間で、SNBLの需要が高まっています。また、事業者側にとって、消費者が特定の商品やサービスに積立を行うことでロイヤルティが向上し、顧客との長期的な関係構築につながる利点があります。

一方で、後払い決済(BNPL: Buy Now, Pay Later)は、手軽に利用できることから急速に普及してきた決済手段ですが、支払い遅延や利息負担などの問題が増加しています。このような背景から、SNBLが後払い決済に代わる新しい購買モデルとして注目されています。

出資を行った株式会社サイバーエージェント・キャピタルの取締役パートナーである北尾崇氏は、「SNBLの市場の可能性は、もともと消費者サイドで大きな手応えを感じていましたが、リスポチームの素晴らしい実行力により、メーカー側からも強い期待が寄せられていることを実感しています」と、期待を示しています。

Respoは、積立決済を通じて、消費者に計画的な購買体験を提供するとともに、企業にとっても持続可能な収益モデルを構築する手段となることを目指しています。今後の成長と、EC分野における消費行動に与える影響が注目されます。

《Commerce Innovation編集部》

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