フューチャースタンダード、カメラ10台連動の小売店向けAI動線解析サービスを発表 映像監視システムとの兼用でコストを抑えた導入が実現

・AI動線解析とVMS機能を統合し、初期費用275万円という低価格で提供する画期的なサービス
・最大10台のカメラで顧客の店内動線を詳細に分析し、属性別の行動パターンも把握可能
・従来VMS導入予算でAI分析機能まで実現でき、小売店のDX推進を大幅にコストダウン

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フューチャースタンダード、カメラ10台連動の小売店向けAI動線解析サービスを発表 映像監視システムとの兼用でコストを抑えた導入が実現
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株式会社フューチャースタンダードは、最大10台のカメラを接続し、小売店内の顧客動線を解析する新サービス「SCORER People Tracker」の受け付けを2025年8月1日より開始すると発表しました。提供開始は2025年9月1日を予定しています。

多くの小売店では、顧客の購買データはPOSレジで取得できるものの、購入に至らなかった顧客の店内での動きや、どの商品棚に関心を示したかといった貴重な情報はこれまで可視化が困難でした。AI による動線分析は、こうした課題を解決する手段として期待されていますが、高額なコストが壁となり、その導入は実証実験の段階に留まるか、一部の店舗に限られているのが実情です。

このような背景から同社は、多くの店舗で必須の設備である映像監視システム(VMS)の機能とAI動線解析を統合。「VMSを導入する予算」で高度なAI分析までを可能にすることで、動線分析の本格的な普及を目指します。

「SCORER People Tracker」は、AIによる動線解析に加え、映像監視システム(VMS)の機能を統合した画期的なソリューションです。カメラ10台、AI解析端末、7日間の映像録画・再生が可能なVMS機能をパッケージ化して初期費用税込275万円、税込年次費用66万円で提供します。

主な特長として、VMSの導入を検討していた予算で、高度なAI動線解析機能まで導入できるコストパフォーマンスを実現しました。複数カメラ間をまたいだ顧客の動きを可視化する動線解析に加え、年齢性別ごとの動線傾向や、レジ通過者・非通過者の行動の違いを個別に把握することが可能です。また、7日間のカメラ映像録画・再生機能を備えており、防犯や接客改善など、日々の店舗運営に活用できます。

本サービスを利用することで、小売店はエリア間の関連性と通過量の可視化、動線分析による回遊ルートの把握、店舗内滞在時間と購買行動の分析、レジ通過者分析と将来のPOS連携など、データに基づいた具体的なインサイトを得ることが可能になります。これらの分析結果は、売上向上のための店舗レイアウト改善や、マーケティング施策の立案・効果測定に直接的に貢献します。

■エリア間の関連性と通過量の可視化

どのエリアからどのエリアへ顧客が移動するかの相関関係や、各エリアの通過量を可視化。通過人数が多い人気エリアや、立ち寄られていない死角エリアを特定します。

■動線分析による回遊ルートの把握

「多くの顧客が辿る主要なルート」を検出。店舗レイアウトや商品配置の見直し、セール品の効果的な陳列場所の検討に活用できます。

■店舗内滞在時間と購買行動の分析

顧客ごとの店舗内での総滞在時間を計測。滞在時間の長さと購買行動を、顧客満足度や店舗全体の魅力度を測る指標として利用できます。

■レジ通過者分析と将来のPOS連携

レジ通過者を計測し、購入者と非購入者の行動パターン比較ができるため、より直接的な購買促進施策に繋げられます。将来的にPOSデータとの連携を視野に入れており、購買データと動線を掛け合わせた高度な分析を目指しています。

同社は「SCORER People Tracker」の提供を通じて、これまでコストの観点からAI導入が難しかった小売店のDXを支援し、データに基づいた科学的な店舗づくりに貢献していく方針です。小売業界においてAI技術の活用が本格化する中、同サービスは従来の高額な導入コストという障壁を大幅に下げる画期的なソリューションとして注目されそうです。

《Commerce Innovation編集部》

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