エアークローゼット、レンタル後のユーザー向けに新品販売を開始

・月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」が新品購入機能を追加
・レンタルで試着後、気に入った商品を新品で購入可能に
・無駄な衣服購入を抑制し、サステナブルな消費スタイルを提案

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エアークローゼット、レンタル後のユーザー向けに新品販売を開始
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株式会社エアークローゼットは、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」に新品販売の機能を追加しました。この新機能により、ユーザーはレンタルで試着した商品を気に入った場合、新品を購入することが可能になります。

エアークローゼットは、この機能追加によって、ユーザーが実際に着用した上で本当に必要な洋服だけを購入できるようになり、より長く大切に使える「運命の1着」との出会いを提供できると考えています。

環境省の調査では1人あたり年間約18枚の洋服を購入し、約15枚が手放されているとのことです。さらに、1年間に1回も着られていない洋服が1人あたり35着もあるとされています。このような状況の背景には、オンラインショッピングでのサイズや質感の不一致、購入後のライフスタイルの変化などがあると考えられます。

エアークローゼットは、家庭から捨てられる衣服を減らすには、無駄な購入を生まないことが重要だと捉えています。「airCloset」のサービスでは、実生活の中で洋服を着用し、その中で本当に必要なものだけを購入することが可能です。本サービスを通じて、無駄な購入を減らし、1着の洋服を長く大切に使うサステナブルな消費スタイルを提案しています。

同社は、洋服のサステナビリティ・循環型のサイクルを意味する「サーキュラーファッション」を推進しています。「airCloset」では、CO2排出削減19%・廃棄物排出抑制27%の効果が推計されているとのことです。また、レンタル提供を終了した洋服を販売する「エコセール」や、アパレル販売員向け衣服シェアリングなども実施。さらに、扱うすべての衣類について焼却や埋め立て処分をしていません。

エアークローゼットは今後も、顧客体験を重視し、顧客がサステナブルにファッションを楽しめる体験を届けていくとしています。

今回の新機能の追加は、衣類の小売り・流通業界にとって、循環型社会の実現に向けた新たな取り組みとして注目されます。実際に着用してから購入できるシステムは、消費者の満足度を高めるだけでなく、衣服の廃棄量削減にも貢献する可能性が高いでしょう。今後、他の小売業者やファッションブランドでも同様のサービスを検討する動きが出てくるかもしれません。

《Commerce Innovation編集部》

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